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福島県金山町で教職員研修会〜町内の先生たちの親和的で対話的な関係が随所に見られました〜


(まるでこれ用に撮影したかの写真。ちゃんと話している途中の様子ですからね……笑)


福島県金山町といえば,ドラマ「未成年」そして沼沢湖

本日(2022年11月18日)は,福島県南会津に位置する,金山町での研修会。

ファンの間では,いしだ壱成さん,香取慎吾さん,反町隆史さんが出演したドラマ「未成年」のロケ地として有名です。わたしも,過去に彼らが宿泊してサインが飾られている旅館に宿泊したことがありますし,何より,町内にある沼沢湖にあるキャンプ場に小学生時代の息子を連れて何度か訪れたことがあります。風光明媚なとてもいいところ。



この日のテーマ

「主体的・対話的で深い学び」「目標と学習と評価の一体化」「可視化」というキーワードを与えられて町内の先生たちに向けて講座を行ってきました。

町の雰囲気同様,とてもステキな先生たちでした。


町全体の研修がとても対話的で親和的

一言で言えば,とっても対話的で親和的。

いつものわたしのように,ペアで,4人グループで,全員で対話や活動を取り入れた講座を進めました。その中に,校長先生たちや教頭先生たちが当たり前のように参加してくださっています。全体を見るように引いて見るとどなたが校長先生か,教頭先生か,教員か……わからないくらいです。

もうこれだけで,町内的にすてきな教員集団なのだと感じます。


わたしの話の前に,本日の授業に関する振り返りを意味するワークショップがありました。

その中での話し合いでは,この授業の意味,意義,価値を見つめるとともに,改善点もしっかりと出された話し合いがなされていました。共に同じ方向に目指して言いにくいことも含めて口に出していく雰囲気。やはりさすがです。

このワークショップでは,5つの班で進めていたのですが,その班の進行を務めたのも,一般の教員だけではなく,校長先生や教頭先生も含まれていました。もともと小規模な町で教員の人数が少ないとはいえ,3つの学校が一緒にまざってこのように話し合える雰囲気。いいですね。


元気な若手教員が授業する姿はとてもまぶしい……管理職の立ち位置もステキ

行動的な若手教員が総合的な学習の時間の授業公開をされました。

子どもたちと共に,課題を設定し親和的,対話的に取り組んでいる姿が,45分という短い間でもわかりました。いろいろと突発的な出来事があり,ICTを駆使して諸問題をクリアしていったようですが,その裏側を実際に聞かないとわからないくらいスマートに進めていったところ,すごいと思います。

GIGAスクール構想をうまく活用していることがわかります。

また,本日の授業に向けて,数多くのコンテンツがありながら,それを「取捨選択」して(自己選択,自己決定して)今日の授業にのせてきているのですね。「行動力」の勝利だと思います。

また,(授業者ご本人も感じていると思いますが)校長先生,教頭先生をはじめ,授業者を認め,応援しているところが随所に見られました。

なんといっても,ここだなぁ……。管理職の立ち位置がとてもステキです。


少人数だからこそ,最先端へ

日本の人口減少が進む中で,山間地など,少人数学級がますます増えていることと思います。

そんな中,一般の学級(いわゆる普通の学級)のような学級づくりや授業づくりができないと悩んでいる方が多いのではないでしょうか。それは,いわゆる「普通の学級」が当たり前でそれに肩を並べなければならないと,「無理」なことをしているからではないでしょうか。


わたしは,そんなこと(つまり,一般の学級で当たり前と思われていること)は所詮「無理」なのだから,そこを飛び越えた「最先端」を目指していったらどうかと思うのです。

少人数です。機材その他の準備が少なくてすみます。機動力も簡単に発揮できます。

学校って,教室って,20人,30人を平均点以上に育てるために,効率的,効果的,機械的にすすめていこうとするシステムにあふれています。せっかく,少人数なのにその,20人,30人と同じシステムで運営しようとしてギクシャクしたり,うまくいかないと悩んでいる先生がいます。もう,そんなものはどこかへはじきとばしちゃいましょう。

例えば,子どもたちが3,4人しかいないのにもかかわらず,毎時間,全時間,子どもたちが黒板に向かって先生が黒板を使って(まるで20,30人の子どもを前にした授業のように)進めている授業をたま〜に,見聞します(ちなみに,本日の授業は,外部ゲストを招いて,Zoomで遠隔からの参加も含めて,サークル状で進めていました。目的に合わせた活動隊形型でしたね)。なぜなのでしょうか。「黒板を使う」という目的目標があるのならともかく,授業の目標があって,それを効果的に活用できるからの黒板があるはずです。(ですから,黒板を使うなという主張ではありませんよ)。まったくもって黒板を使わないという選択肢もありますし,黒板を今までの使い方ではない使い方として使っていく方法だってあるはずです。

つまり,少人数であるからこそ,個別最適な学び,協働的な学びを,機動的にできるはずです。

先端を歩むことができます。

全国の少人数学級の先生たち,そしてみなさん。

どんどん,革命的なことをやっちゃってください。







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