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本宮市学習アドバイザーとしての初仕事〜「学びのモデル」を日常展開していくために@インストラクションの習得


2025年5月26日(月)。いよいよ始まりました。今年度,1年間,福島県本宮市から「学習アドバイザー」なる役割を拝命しました。年に何度か,本宮市の教員研修に継続して関わることになります。

今回は,その第1回目でした。

本宮市では,「個別最適な学び,協働的な学び」を市内全体で推し進めようとしています。そして,私は「学びのモデル」をもとに,学習者中心の授業を推し進めようとしています。本宮市の考えと私の考えが全くのイコールではないかもしれませんが,重なるところが多いということで,本宮市の先生たちが推し進めている内容や方法に,私が情報を提供したり,演習を行ったりして,考えや技術を深めていく考えで一致しています。


継続して関わることの楽しさと難しさ

大学の教員になった頃,水落芳明先生(上越教育大学)とともに福島県石川町に同じような立場で数年間かかわらせていただきました。あの頃の手応えと成就感は何にも代えがたいものがありました。その成果は,書籍にもなっています。

【参照】


1回だけの職員研修や,講演会,講座では得ることのできない継続した深く学ぶ経験がその場にいらっしゃる先生たちと共に体験できることはとてもうれしいことです。


各地域や各学校に招かれて,私がよりよきと考えている学級経営や授業経営のお話をし,その場にいる方が共感してくださり,「明日から取り入れていきたい」と言ってくださるのはとてもうれしいものです。ただし,90分,120分程度の話では,やはり入口の部分だけでのお話で終わるわけで,その先生や学級,学校が新しいことを取り組むきっかけにはなっても,そこから継続して進めていき,より深く追求していくためには,その後のその方々自らの強い探究心が必要になります。


継続して関わることができるということは,「きっかけづくり」の「その次」にも関わることができるので,2つ目の門,3つ目の門を開いていく道筋を私も一緒に経験することができるので大変貴重な体験をすることができるということになります。


他に学級経営や授業経営に関わっていらっしゃる方はどうかわかりませんが,私の場合,先に書いた「最初の一歩」という感じの「きっかけづくり」の研修依頼が多くなるので,それにまつわるプレゼンテーションスライドは増えていくのですが,そこから先の奥に進んだものは実はそんなに多くありません。

ですから,今回,石川町以来にこうして継続して関わるようになるのは,私にとっても新しい挑戦です。2回,3回と関わるたびに,私が今まで学んできたことが試されることにもなります。同時に,今までしっかりまとめてこなかったことをこれをきっかけにまとめることができる絶好の機会でもあります。



今回,「学びのモデル」に関しての「つかむ」段階でのインストラクションに関することを依頼されたので,改めて,今回のためだけに0からプレゼンテーションスライドを作成しました。

私の中に落とし込む形で(つまり,自分の内面にしっかり消化しているかどうかを確認知る形で),スライドを作成していったので,時間がかかると同時に,本当にこれでみなさんと満足できる時間が共有できるかどうかを一つ一つ確認しながら,作成していきました。

なかなかに大変でした〜。どうしたらよいかと悩み悩み作ったからです。


結果,いつもの私どおり,話し方がせわしなかったという自己反省はありますが,要点は参加者のみなさんに伝わったのではないかと思いました。私の話の後の演習では,戸惑うことなくみなさん進めることができた様子を見れたので,なんとか最低限の役割は果たせたのではないかと勝手に解釈しています。


今後は,みなさんとの距離を縮めること,そして「教える教えられる関係」ではなく「共に学び合う関係」になれるようにすること

今年1月に本宮市教員研修で多くの方と対面していましたが,そのときは「対面していた」というだけであり,4月に入り入れ替わりもありました。


もう少し,互いに内面に触れて語ることができるようにしてこそ,本当の学びにつながっていくことと思います。私の方からどんどんみなさんに入っていくようにしなければならないですね。そして,「教える教えられる関係」ではいつまでたっても距離感が開いたままですから,「共に学び合う関係」になれるようにしていきたいです。


私は,大学人として,いくらかのデータや仮説は持っているかもしれません。それを「いただく」という考えでは,いつまでたっても距離が開いたままの「教える教えられる関係」です。そうではなく,互いに持っているデータや経験は異なり,それをどちらも生かしながら双方が新しく求める「学びの道」を互いに切り開いていくという感覚であれば「共に学び合う関係」になれるのではないかと思います。


次は7月。

今回の訪問がどのように発展し,広がっているか(広がっていくか)楽しみにしています。

そして,私も皆様の要望に答えられるように,もっともっと知見を深めていこうと思います。









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