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協働と協同〜十日町市の校内研修会にて

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2025年10月8日,十日町市の小学校の校内研修会に行ってきました。


若手の実践家が,順序選択学習(広い意味での,自由単元学習,いわば協働学習に入ると考えます)と協同学習を授業の中で取り入れて進めるという意欲的な授業を展開されていました。


まず,「協働学習」と「協同学習」の取り扱いですが,これらの区別をする意味を感じないと思われる方もいるでしょう。また,「協働学習」と「協同学習」を区別するとして,私と受け取り方(解釈の仕方)が異なる方もいることでしょう。

本来ですと,このあたりから語らねばならないところですが,今回はここは飛ばして……と。


たまに,「協働学習」か「協同学習」か,みたいな話になることがありますね。

この授業の特徴は,「協働学習」も「協同学習」もという授業でした。


全体構想を順序選択学習を進めて,1時間の授業内のトピック的に協同学習の技法(Number Head Together)を用いていました。


基本,どちらも私が提案する「学びのモデル」というフレームで考えていくことが可能です。

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入れ子構造と言うのは少し語弊があるかもしれませんが,大きな枠では協働学習を進めながら,部分部分で協同学習を取り入れて進めるという形です。


それでいいのだと思います。


まずは,その単元,その時間の目標が大切。

そして,そのための全体像を知っておくことも大切。

さらに,自分がその全体像の中のどのあたりにいるのかがわかることも大切。


これらの場所がわかるような「学びの地図」「学びの航海図」を教師が用意して,その都度,学習者(子どもたち)と確認しあえるようにしておくとよいですよね。


子どもたちの,目標に向けた活発で前向きな姿が印象的でした。

そして,なにより,いろいろとチャレンジしてみようとする若手実践家の姿が眩しく見えました。ぜひとも,この授業をもとに,「もっとこうしたいああしたい」という考えが思い浮かんだようなので,改善サイクルを回して,次に工夫してもらいたいと思っています。


応援しています。


付記

もし,「学びのモデル」を詳しくお知りになりたい方は,私の著書「ウェルビーイングな学級経営のためのポジティブ心理学」をお読みください。

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© 2022 by Takayuki Abe

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