学級経営学会第8回研究大会を終えて
- あべたか

- 1 日前
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学級経営をど真ん中に置いた唯一の学会
2026年3月7日(土)、日本学級経営学会の第8回研究大会が上越教育大学で開催されました。私にとって1年間のキャリアの中で最も大切にしている日のひとつです。
学級経営をど真ん中に据えて、研究と実践を発表し合い、積み重ねていく学会は、今のところ本学会しかないと自負しています。1日中、会場で学級経営を介した会話や話し合い、情報交換ができる。学級経営を大切に思う方々にとって、これほど貴重な場はありません。しかも、その情報交換の多くには「どうしてそのように考えると言えるのか」といったエビデンスが含まれる。感覚だけでなく、より一般的で持続可能な学級経営の技法や内容を得られる場であることも、本学会の強みです。
プログラムの流れと、毎年の楽しみ
プログラムの全体の流れは,午前中の基調講演とシンポジウム、午後の口頭発表、そして昨年度から加わったポスター発表。第8回となる今年は、口頭発表55件、ポスター発表13件でした。
定番化していても、内容は毎年多岐にわたり、新しい顔ぶれが参加する。どんな情報が得られるか、どんな方々と知り合いになれるか、発表者の皆様が今年はどんな内容を持ってきてくださるか——本当に楽しみで仕方ありません。
川上康則先生の基調講演
基調講演は、以前から候補に何度も挙がっていた川上康則先生(杉並区立済美養護学校主任教諭・立教大学兼任講師)でした。テーマは「子どもの心の受け止め方」です。
残念ながら私は、基調講演の時間帯、残念ながら,会場外の受付を担当していました。いつものように学生に受付をお願いしていました。私以上にこれから現場でいろいろな場面に接して悩んでいくであろう学生たちに、少しでも前に進むヒントを川上先生から得てほしいと考え、全員に講演を聞きに行くよう促し、自分は受付でバックアップすることを選びました。
会場外にいても、参加者たちの温かい空気感や笑い声、川上先生が対話を進めたときの会場内での熱量が、耳に届くほどでした。講演後、合う方々に感想を聞くと、決まって「この時間だけでも今回参加した価値がある」と口々に言ってくださっていました。学生たちも、ほてった顔で受付に戻ってきて、「今までどうしたら良いのだろうと疑問に思いつつ、そのまま現場に立つしかないのかなと思っていたところを、川上先生のお話からずいぶん解決の糸口をいただきました」と喜んでいました。

川上先生との関係性が深まったこと
講演をお伺いできなかったとはいえ、今回の研究大会を通じて、川上先生との関係性が一歩深まったことは嬉しいことでした。以前は挨拶程度のお付き合いだったのですが、本学会に来ていただいたことで、少し踏み込んだ質問や考えをお伺いする機会ができました。今後、自分が悩んだりどうしていいかわからないことに直面したときに、川上先生という知の巨人からヒントを直接いただける位の関係性を結べたのではないか——勝手にそう思っています。
口頭発表・ポスター発表:研究の質の高まり
午後は、学生とバトンタッチして私が受付に張り付き、学生たちには口頭発表への参加を促しました。たまに会場を手配りして雰囲気を味わう程度でしたが、8回目を重ねたからこそ、研究の質の高まりが見て取れました。
学級経営から派生する研究だからこそ、内容には様々な広がりがあり、固定化されず、一定の思想にも固執されない。それぞれの理論や仮説に基づいた展開がなされていて、この半日だけで「本を何冊読んだのだろう」というほど情報が集まりました。発表後の質問の時間が途絶えることなく交わされるのも、学級経営の学会ならでは。発表者をリスペクトした上で質問し、価値づけする流れが、誰に言われるでもなくできている——集まってくる方々の素晴らしさを実感しています。
ポスター発表では、発表者が45分間を自由にデザインでき、参加者は自由に巡れる。おそらく両者とも、あっという間に45分が過ぎた感覚だったのではないでしょうか。ゾーンに入ったとでも言いましょうか。エンゲージメント感(没入感)がものすごく、全体をファシリテーションしている場からも伝わってきました。
来年度は兵庫大学で、初の西日本・関西開催
来年度の第9回研究大会は、2027年3月7日(土)、兵庫大学での開催です。本学会として初の西日本、そして関西での開催になります。「発表するぞ!」と目標を設定して、学級経営の研究と実践を積み重ねていっていただければ嬉しく思います。
おわりに
今回の研究大会に関わってくださった全ての皆様に、心より感謝申し上げます。
参照・関連リンク
日本学級経営学会公式サイト:Classroom
第8回研究大会の参加案内(阿部隆幸ブログ):日本学級経営学会第8回研究大会への参加申込が残り約1ヶ月となりました〜基調講演は川上康則先生。59件の口頭発表,13件のポスター発表



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