top of page

登米市教育支援センター今年度3度目のオンライン研修……日々是挑戦です

ree

オンライン研修、その胸中に去来した思い

2025年6月25日(水),登米市の小中学校の先生方を対象に、オンラインで学級経営のセミナーを行いました。15年未満勤務の先生を対象に各学校からZoomで繋いでくださる形式での研修でした。正直なところ、私はオンラインでの研修がひどく苦手で、目の前に人がいるのかいないのかも分からない状況での一人語りには、いつも以上に緊張してしまいます。これはきっと、私が自意識過剰な性格のせいかもしれません。「どう思われるかな?」と勝手に頭の中で膨らませてしまい、それがイライラやドキドキ、ふわふわとした感覚となって、いつもの私ではないような感覚に陥るんです。

対面形式の研修であれば、たとえ200名、300名といった大人数を前にしても、ここまでモヤモヤすることはありません。もちろん緊張はしますが、目の前の受講生の皆さんの表情や反応が直接感じられるので、彼らが笑ったり、難しい顔をしたり、真剣に取り組んでくれたりする様子が垣間見えることで、安心感を得られるからです。しかし、オンラインではそれが全く分からず、そのどうしようもない不安が私を本当に悩ませるんです。


過去の経験と今回の新たな挑戦

実は、今年のオンライン研修は今回で3回目。これまでの2回は、オンラインという形式にもかかわらず、まだ安心感がありました。シンガポールの日本人学校での研修では、対応してくださった方が10年以上前から知っている信頼できる方だったんです。また、沖縄の中学校での研修は、昨年度に引き続きの依頼で、雰囲気が分かっていたことに加え、昨年度の内容で大丈夫だと受け入れていただけていたので、事前に見通しが持てました。

しかし、今回は本当にゼロからの関係性。不安なまま当日を迎えました。加えて,学級経営の基礎基本について話すというテーマだったので、少し挑戦しようと思い、これからの学級経営の基礎基本をフラットに、一般的な視点から皆さんに伝えたいと考えました。最近は自分がこだわっている「学びのモデル」を中心に話を展開していたのですが,ここでは「学びのモデル」を封印して,より広く役立つ内容にしたいという気持ちもありました。


反省と後悔、そして未来への教訓

しかし、しっかりと安心安全の関係が築けていない中で、新しい内容、新しいプレゼンテーションを作成したことが、元々緊張するオンラインという環境をさらに緊張させる要因になってしまったと反省しています。特に反省しているところは時間の配分でした。ブレイクアウトルームでの話し合いの時間も考慮していましたが、冒頭で私がダラダラと話しすぎてしまい、後半の皆さんの話し合いの時間を大幅に削ってしまった感じです。

研修後には、私の話を聞いてくださった先生方から「もう少し考えたかった」「話をしてみたかった」というようなコメントを受け取り、私自身、今回の講演は多々反省すべきことがあるなと感じています。。

また、今回「令和の学級経営」と題して、私なりに従来の学級経営をリニューアルし、これからの時代に合わせた基礎基本を提示したつもりでした。しかし、その内容が現場の先生方にとって「当たり前すぎる」と感じられてしまうのではないかという懸念が、私の頭の片隅にずっとありました。それが、話を展開する上での迷いにも繋がってしまったように思います。

90分という限られた時間の中で、皆さんがどれだけ楽しんでくださったのか、どれだけ「なるほど!」と感じてくださったのか、そして「これは大発見だ!」と心を動かせたのか。ブレイクアウトルームで皆さんが生産的な話ができるような促し方ができたのか。様々な反省点が頭の中を駆け巡っています。

終わってしまったことなのでどうしようもありませんが、今回の経験を深く胸に刻み、もっとしっかりと吟味し、準備を重ねて臨みたいと思っています。

今回参加してくださった先生たちに,一つでも二つでも、明日の学級経営に役立つ情報や考え方が提供できていたら、これほど嬉しいことはありません。

みなさん,がんばって。


コメント


  • Facebook
  • Twitter
  • YouTube

© 2022 by Takayuki Abe

bottom of page