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年に複数回訪ねられるからこそ、研修の主人公を先生たちにする〜本宮市アドバイザーとして

1 分前
読了時間: 5分

今年2回目の訪問で、話す量を抑えてみた

2026年10月23日、本宮市学習アドバイザーとして、本宮市立五百川小学校の校内研修に伺いました。この学校への訪問は、今年2回目です。最初は前年度の終わり、1月26日に声をかけていただきました。

新年度になって、先生方の入れ替わりはありました。それでも、学習者主体の授業や、協働的な学びを取り入れた授業を理解したうえで、実践に移そうとしてくださっています。オープンクエスチョンを入れた傾聴を目的としたペア・コミュニケーションを週に何度か取り入れて進めてくださっているのも、その一つです。話を聞いて終わりではなく、自分たちの授業に入れようとしてくださっている学校です。

1月は、「授業における、真の学び合いとは」をテーマに、演習を交えて一緒に考えた時間でした。今回伺って、あの時間が実践のほうへ動き始めているのを感じました。


1回きりの講話で、伝え切った気になること

全国の自治体や学校から、60分から120分ほどの講話を頼まれることがあります。遠くから呼んでいただく以上、多くは1回限りです。気に入っていただけても、次は数年後、という感じになりがちです。

その時間は、一期一会です。だから私は、与えられた時間に、考えていることをできるだけお伝えしようとしてきました。終わったあと、自分としては「やり切った」「伝え切った」という感覚が残ることがあります。

聞いている側は、全体として「そういうことなのだ」と受け止めてくださることはあります。それを細かく実践に落とす段になると、また自分たちで考えてもらうことになります。そこまでは短い1回限りの講話でわかってもらうことは難しいです。それでも、教育観やマインドセットを、これまでの自分の考えと照らして、「それでいいんだ」「少し変えなくては」と思い返してもらえるなら、それだけでも大きな価値があると思っています。


複数回入れると、研修の主人公が変わる

複数回入れると、最初に全体を伝えたあと、細かいところへ入れます。普段は1回きりで終わることが多いので、この進め方は、私にとっても新しいチャレンジです。

毎回、私から新しい情報を渡し続ける流れを、このまま続けてよいか、という悩みが生じます。こういうことを考えるのが私の志向の特徴ですね。私よりも、聞いている人たちが当事者になる学びでなければ、意味が薄いと思っています。

本を読んでくださった方には通じる話ですが、解決策としては研修の時間そのものを、学びのモデルで進めればよいという考えです。「つかむ」「活動する」「ふり返る」です。つまりは,講話という時間をいただきながらも,その内実はワークショップとして、ファシリテーションの時間にするわけです。そのほうが,先生たちの学びが、その場で進んでいくと考えます。

五百川小学校は、前年度から続いて、今年2回目です。私が長く話して情報を渡すより、その場の職員の皆さんが主体になり、当事者として考える時間を多く確保したほうが、学びにつながると考えました。今回は、私の話す量を抑えました。皆さんが、今とこれからをどうしたいかを話し、問いの形で投げかけてくださる。私はそれに答えつつ、一緒に考えます。その形にしました。


答え役に見えても、上下ではない

問いを出して私が答えると、何でも知っている人が答える、そんな上下関係に見えるかもしれません。

理論や、他の学校のようすについては、その場にいる方々より、私のほうが話せることは多いです。日々の実践を、実感や感覚としてつかんでいるのは、皆さんのほうが多いです。その違いです。教育についての上下関係はありません。

当たり前ですが私は,万能ではありません。持っていない知識や、考えたことのない話が出てきたときは、これまでの蓄積から「こうではないか」と考えることはできるかもしれません。それでも、「一緒に考えてみましょう」と、その場のみんなに開いて進めることに価値があると思います。


前振りが長く、問いの時間が短くなった

なかなかいい感じで進めたと思います。何より先生たちが自分事として捉えてもらえることが大きいです。 もちろん,改善点もあります。いちばんの難点は、最初の「つかむ」でした。

提示する情報や前振りは、わかりやすく、端的で、動機づけになり、かつ短いほどよいはずです。そこを少し多めに取ってしまいました。皆さんからの問いのやりとりは、たくさん取るつもりが、短い時間で終わっています。次はどうにかしたい、というのが今の課題です。


共有の先は、自分たちの実践とエビデンス

本宮市には、複数回入らせてもらう学校があります。向かう先についての共通理解は、多くの先生と少しずつできつつあります。このあとは、自分たちの実践をつくり、その実践をもとにしたエビデンスをつくっていく段階だと思っています。

情報を渡し続ける関わりから、その段階に寄り添う関わりへ移っていきたいです。そうしていかなければ、意味が薄いとも思っています。今回の時間は、そのきっかけとして、とてもよい時間でした。時間を共有してくださって、ありがとうございました。


おわりに

1回きりの講話には、考え方を照らしてもらう価値があります。複数回訪ねられる学校では、その先に進めます。研修の主人公を、聞いている先生たちにします。五百川小学校での今回は、その試しでした。

前振りを短くし、問いと一緒に考える時間を厚くします。次はそこを整えて、自分たちの実践が積み上がっていくところに寄り添っていきたいと思っています。



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