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修了生の1学期間を聞くオンラインサロンは現場の今を実感できるものでした

初任者の1学期間を,夜のオンラインで聞く

事前に告知したとおり,令和8年8月21日(金)20時から21時30分まで,上越教育大学教職大学院の夏休みオンラインサロン(講座D)を行いました。担当は私です。


テーマは「初任者が感じた教員としての半年間の歩みのふりかえり 〜これから教員の道を進もうと考えているあなたへ〜」。本学の教職大学院・学校教育実践研究コース(学級経営・授業経営領域)を修了し,今年度から小学校の初任者として働いている3名の先生に,夏休みまでの現場での「リアル」を語ってもらう会です。教員になっての楽しさや喜びも,苦しさや悩みも,いま心にあることをそのまま出してもらう,という立てつけでした。


対象は,教員志望の大学生,本学の教職大学院に興味のある学生,初任者・若手教員です。無料のオンライン講座です。


この会の第一の目的は,入学への興味関心を抱いてもらうこと

オンラインサロンの第一の目的は,本学の教職大学院,特に私が所属している学級経営・授業経営領域に興味関心を抱いてもらうことです。できれば将来,入学を選択肢のひとつに描いてもらいたいと思っています。そのための場だと考えています。つまりは,「ここに入って学んでみるのもいいかもしれない!」と思ってもらえたら,うれしいというのが本音です。


私が話す会ではなく,修了生が語る会にした

では,どんなテーマで進めるかを考えました。この会の目的は,入学への興味関心を抱いてもらうことなので,私が普段,大学の授業や自治体からの依頼で行っている講座・講話・セミナーの中身を,そのまま持ってくるのは少し違うなと思いました。


無料のオンラインサロンだからこそ,短時間で私が知っていることをお伝えするより,この領域で学んで現場に出た人のいまを,一緒に聞く時間にしたほうがよいと思いました。そういう場の使い方のほうが,この会の目的には合うのではないかと考えたわけです。


教職大学院への入学に興味をいだいてくれそうな方をターゲットにしたとき,どこに絞るかを考えました。私の業績や強みを生かすのなら,研究の仕方を知りたい方に向けて私が語るより,修了した人たちの声を聞いてもらうほうがよいと思います。この領域で学んで修了していくと,「そういう考え方ができるようになるんだな」と感じてもらえるのではないかと思います。少し穿った見方になるかもしれませんが,「学んだからこそ,こういう悩みや考えができるのかな」というところも含めて,いろいろ考えてもらえるのではないかと思いました。


そこで,私のゼミを修了した人たちのなかで,「協力してもいいよ」と言ってくださった方にお願いし,教員になってからの数ヶ月を語ってもらう形にしました。


少人数だからこそ,密に話せた

テーマがテーマなので,最初からたくさんの参加者を見込んでいません。あえてターゲットを絞ったわけです。それでも事前の申し込みはそれなりにいて,「こういうことに興味をもつ人もいるんだなぁ」といううれしさがありました。それだけ集まるなら,この90分をどう展開しようかと,ファシリテーションの準備をしたわけです。


進め方は,ホワイトボード・ミーティング®の「定例進捗会議」のフレームを用いました。オンラインホワイトボードとしてMiroを用いました。話し手が話したいように話してもらうための手法です。私が恣意的に聞きたいことを導き出すのではなく,夏休み前までの半年間に感じたものを,よいところも悪いところも吐き出してもらいました。「吐き出す」とネガティブに聞こえるかもしれませんが,感じたものそのものです。もちろん,個人情報やコンプライアンスにはしっかり配慮してもらいながらの共有です。


3名の初任者の先生には,私が聞き取りをする形で半年間を語ってもらいました。子どもの成長を見守る楽しさ,教材研究や時間の使い方の厳しさ,学級経営で力を入れたいこと,個性の強い子どもたちへの対応など,現場のリアルがそのまま出てきます。授業経営も学級経営も,トラブルや悩みがあって当たり前です。だからこそ前に進めていけるのだと思います。それをポジティブに捉えながら,学校の教員としてどう進めていくか,というダイナミックなところを,皆さんと交流しました。


聞き取りのあいだ,参加者にはPadletに感想・質問・アドバイスを書き込んでもらい,最後は少人数のグループでも話してもらいました。参加してくださった方は,最初から内容をそれなりに理解して来てくださっているので,積極的に参加してくださいました。結果論ですが,少人数だったために,初めて会う方々とも話が密にできました。語ってくださった初任者の先生方も,聞いていた方々も,最後に話し合った方々も含めて,いい感じの話し合いができたなと思っています。


集まらなくても,この進め方は定番にしたい

来年度以降のオンラインサロンの進め方等終わったばかりなので決まっていませんが,私はもし来年度も自分がオンラインサロンを担当するとなった場合,今回のような進め方を,ある程度定番化していきたいと思っています。


参加者がそんなに集まらなかったとしても,私は私で,修了した人たちのフォローアップができるメリットがあります。そこに加えて,私のゼミに関係のない人たち——願わくば,上越教育大学の教職大学院,そして学級経営・授業経営領域への入学に興味がある人たち——が参加してくださればこの時間の価値が何倍かに膨れ上がります(ちょっと大げさかな?)。こういう時間を共有してもらえれば,「こんな考え方や動きができるのなら,すぐに先生になるのではなく,いったん教職大学院を経由してみるのも悪くないな」などとと思ってもらえたらうれしいです。修了生のフォローアップと,入学への興味関心を抱いてもらうことを,同じ時間のなかで両立できるのが,この形のよさです。


届いてほしい人に,まだ届いていない

残念なのは,届いてほしい人に届ける広報,つまりPRの仕方が,私のなかでうまくできていないことです。私の力の無さですね。痛感してます。


たぶん,もし実際に参加してもらえたなら,この時間に得るものがある人たちがいるだろうと思っています。そう言う方に,どうにか届けたいですね。来年度,この時期までに新たな方法を考えてみたいです。読んだみなさんも,よいアイデアがありましたら教えてください。必要な人に届ける方法を,今後考えていきたいです。


おわりに

よくぞこうしたニッチなオンライン講座(オンライサロン)を発見して,参加してくださった方々,半年間を語ってくださった初任者の先生方,ありがとうございました。


少人数でも,修了生の声を聞くこの形は続けていきたいと思っています。あとは,届いてほしい人に届くようにすることです。そこが次の宿題です。


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