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ICT活用時代にもお薦めしたい!板書型指導案〜教師主導,子ども主体,二つの利用法の提案〜(社会科教育:明治図書2025年6月号No.794)を執筆しました


久しぶりの社会科教育

久方ぶりの,社会科教育誌への執筆です。よくぞお声掛けくださいました。今号は「板書」がテーマということで,過去に「板書型指導案」で埼玉の先生たちと本をつくった経緯があって,私に声をかけてくださったのでしょう。

【参照】


今でもおすすめ「板書型指導案」

ちなみに,この「板書型指導案」の書籍は,現行の学習指導要領に対応し,かつ,全時間をカバーしています。もし,小学校の社会科授業をどのように進めてよいか悩んでいるという,若手教員,もしくは社会科が苦手な先生にぜひとも手にしていただきたい書籍です。

【参照】


今回の原稿は,「なるほどそうきたかい!」というものでした。

つまり,板書にICTを絡ませて,「板書型指導案」はどうとらえるの?

ということだったからです。


私を知っている方ならご存知の通り,私はデジタルが大好きな人間で,かつ,子ども主体を謳っている人間です。

実は,この板書型指導案の書籍を書く前後,すでに,『学び合い』の書籍も出しており,実践や雑誌原稿その他も教師が前面に出て授業を進めるようなものはすでに書いていません。


そう言う意味では,教師が書き進めて子どもたちに授業をよりよく理解してもらう,整理してもらうものという意味での「板書」であれば,私の中ではすでに役割が異なっていて,別の使い方をするものと捉えていました。


ですから,「板書型指導案」の書籍を出したとき,私に近い方から,「え?あべたかが板書の本?なんで?」と言われたことを覚えています。

その方も,私の授業を見たり,私の話を聞いたりして,私が考えている板書と一般的な板書での違いを感じていたからと思います。


でもね。

それはそれとして,「板書型指導案」の本はすごいのです。

板書を完成させていく過程がそのまま指導案を重なっているわけです。それも全時間をカバーしています。社会科をどのように進めてよいかわからない方々中心に,とても助かるに違いありません。当時,執筆者の面々と企画を進めたときにはわくわくがとまりませんでした。


柔軟に使おう「板書型指導案」

さて,そんな中での今回。

もともと考えていたことを書いてみました。

「個別最適な学び,協働的な学び」を推し進める今,子どもたちに板書型指導案を開放しましょう!ということです。

これはいわば,『学び合い』にて教師用指導書を子どもたちに開示してしまうのと似ています。


全てをさらけ出した中で,「なぜそうなるのか」「もっとよりよいものはないか」「他に考えるとすれば(表現するとすれば)どうなるか」などを考えてもらうわけです。


こうすれば,「板書型指導案」が教師のものではなくて,子どもたちのものになります。


道具(この場合は書籍)は道具。

これをどのように活用するかは,使い手に委ねられています。

今に適した学び方をどんどん進めていきましょう。


ここから,先はぜひとも本書を手にしてみてください。




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