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AIブラウザ(Genspark)を使ってCosense(旧Scrapbox)が活用できる!〜ものすごく便利で実用的

私のAI活用とGensparkへの特別な愛着

日頃、私は生成AIについてあまり積極的に語ることはありませんが、世間一般の人と同じくらいには活用していると自負しています。現在課金しているのはChatGPT、Gemini、そしてGensparkの3つです。生成AIの性能はもちろん重要ですが、使う人とAIとの間には、もしかしたら相性のようなものがあるのではないかと感じています。

そういった意味で、私は一般的な知名度の高いChatGPTやGeminiよりも、Gensparkに特別な愛着を抱いています。これは、過去に何度か同じような作業や依頼をこれらのAIに試してみた際に、多くの場合、Gensparkが私の希望に沿った答えや結果を導き出してくれた経験があるからです。そして今回、そのGensparkへの愛着がさらに深まる機能が追加されたことで、私はますますGensparkを好きになりました。

現段階で,ChatGPTの課金はやめようと思ってます。あまり,私の指示のイメージ通りの結果を出してくれません。Geminiはまあまあです。なんといっても,私のPCの使い方は,8割程度,Googleのサービスを使っているので,連携が深まることが必須のGeminiを手放す理由はありません。

そして,Genspark。2,3日おきに新しいサービスをこれでもかこれでもかと追加してきます。ものすごい勢いです。新しいサービスは,ある日突然,辞めてしまう危険性があるのですが(今まで,ICTサービスでそういうものをたくさん見てきました),見極めながらも私はついていきたいと思っています。


私の「第二の脳」Cosenseと生成AIへの懸念

このブログを読んでくださっている方ならご存知かもしれませんが、私が最も好きなPCツールにCosense(旧Scrapbox)があります。このサービスはまさに「第二の脳」と呼べるようなもので、1つの情報をキーワードやリンクで、(まるで脳の)シナプス状につないでいけるのが特徴です。何か蓄積したい情報があると、私はすぐにこのCosenseに記録しており、今では8511ページものカードが溜まっています。

Cosenseの魅力は、ある情報を取り出すと、その下にその情報と紐付けられた関連情報が次々と閲覧できる点です。自分の考えがスムーズに結びつく感覚は、私にとって非常に心地よいものです。また、「未来へのリンク」という機能もあり、情報を蓄積していくうちに、自分では思ってもみなかった情報と情報が繋がる発見があるのも、Cosenseならではの喜びです。

他にもこのようなサービスとしては、NotionやObsidianといった有名どころがあります。これらはCosenseよりも高性能で、ビジュアル的にもおしゃれで、多方面に使えるイメージがあります。もし私が今、新たに「第二の脳」サービスを探し始めたばかりだったら、NotionやObsidianに飛びついていた可能性もあります。しかし、すでに8000を超える情報をCosenseの上に構築している私には、今更別のサービスへ移ろうというエネルギーが湧きません。また、先程と矛盾するようですが、それほど高性能さを求めていない私自身もいます。Cosenseは高性能ではないがゆえに、軽くて素早い動きができるという良さがあるのです。

ただ、最近は少しずつ不満というか不安も広がっていました。それは、生成AIの急速な流れにCosenseが取り残されてしまうのではないかという懸念です。すでにNotionは随分前からAI機能を取り入れていますし、ユーザー数が多く、アドインが豊富なObsidianも同様の状況でしょう。そんな中で、私の中ではCosenseだけがぽつんと取り残されてしまうような感覚を拭えませんでした。

【参照】


Genspark AIブラウザが拓くCosenseとの新たな可能性

しかし、なんと!先ほど述べたGensparkの話と結びつくのですが、最近発表されたGensparkのAIブラウザという機能を使うことにより、Cosenseと生成AIがダイレクトに結びつけられることを発見したのです。これは私にとってまさに感動的な出来事でした。

その方法はとても簡単です。GensparkのAIブラウザでCosenseを開きます。今回はすべてのカードを対象にしてもらおうと、Cosenseの一覧表示を画面に出しながら、AIブラウザのメニュー上に表示されている「Gensparkに質問」というところをクリックします。すると、右側にチャットスペースが現れるので、Gensparkに聞きたいことを書き込むだけです。

皆さんに画面を見せる都合上、今回は「私(阿部隆幸)という人物を、この8511ページの中を俯瞰して、どんな人間かをGensparkに推測してもらう」という質問をしてみました。その結果は、本当にすごかったです。全部お見せするのは少々気恥ずかしいので、画面の一部しかお見せできませんが、期待以上の答えが返ってきました。

ここまでできてしまうと、さらに興味が湧き、次の指示も試してみました。それは、Gensparkが吐き出した文章を、Cosenseの文章形式で出力できるかどうかというお願いです。すると、なんとできました!これには本当に驚きと感動を覚えました。

実は、この機能は他の生成AIで今まで何度か挑戦してみたのですが、うまくいかなかったのです。「できますよ」とAIは答えてくれるものの、実際に出力されるものは全く異なる形式で、結局整形し直す手間がかかっていました。Cosenseのテキスト形式はMarkdownに似てはいますが、いくつかのこだわりや独自のルールがあるようで、Markdown形式で出力されてもそのまま貼り付けるとCosenseの形にぴったり合わず、手作業で整形する必要があったのです。最近は、ネット上にあるMarkdown形式をCosense形式に変換してくれるサービスを利用し、手間をかけていました。それがGensparkは一発でCosense形式で出力してくれたのですから、Gensparkは本当にすごい!と心底思いました。


AIブラウザの無限の可能性と私らしい情報蓄積の重要性

皆さんに今見せている画面では、なんとなく「阿部隆幸ってどういう人?」という薄っぺらい質問で終わっていますが、もちろん皆さんにお見せする前に、いくつか「濃い」質問というか、ちゃんとできるかどうかを確かめてみました。

一つの例を挙げます。Cosenseはゼミでも利用しています。ゼミで使っているCosense画面に移り、一生懸命論文を読み込み、ゼミのCosenseにまとめている学生さんがいるのですが、その学生さんがまとめている内容を一気に全体的にまとめてもらい、学生さんの興味関心と方向性をGensparkのAIブラウザに分析してもらい、さらにそれを表形式やスライド形式で出力してもらう作業を行ったのですが、もうテキパキとあっという間にできてしまいました。そのスムーズさには、ただただ感動しました。

このGensparkのAIブラウザは、もちろんCosense専用に作られたものではなく、他のブラウザ画面を表示している時に、その内容について色々と尋ねたり、分析してもらったり、そこから発展して検索してもらったりすることができるものです。そういった意味で、私はAIブラウザの可能性や未来をめちゃくちゃ感じ取ることができました。

また、CosenseもAIブラウザと組み合わせることで、もっともっと複雑な情報処理ができることが分かり、新たな可能性を見つけることができました。つまり、これからは情報の分析や出力といったAIが得意とする部分だけでなく、いかに自分の必要な情報を蓄積していくか、ということが、私らしさにつながるものなのだと今は考えています。

そういう意味では、個人のCosenseも、ゼミのCosenseも、今後も情報をそこにたくさん蓄積していくことが大切です。そうすれば、一般的な情報をAIがまとめるのが得意だとしても、私がCosenseに作った私ならではの情報をAIが分析したり、調べてもらったりすることで、私だからこそのものを瞬時に分析してくれる可能性が高くなるからです。

このGensparkのAIブラウザとの出会いは、私の情報整理や活用方法に大きな変革をもたらす予感がしています。

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