いよいよ発売されます。
Amazonにも表紙とともに予約開始の表示がされました。7月上旬発売です。ぜひ、予約ボタンを押してください♡
ちょんせいこさんと一緒の編著本です。
他に実践紹介として、前田考司さん、甫仮直樹さん、池谷裕次さん、久保田比路美さん、秋吉健司さん、藤井雅美さんにも書いていただいております。
理論と実践、実践と理論を丁寧につなぎ、現場に役立つ本になっていると自負しております。
令和3年1月26日の中教審答申「「令和の日本型学校教育」の構築を目指して」で、「教師に求められる資質・能力」の一つとして「ファシリテーション能力」が挙げられました。学校教育の考え方が「指導」から「学び」に転換している今、当たり前に必要とされる力です。
しかし、残念ながら今現在、学校教員が「ファシリテーション能力」を学ぶ場、身につける場を身近で見つけることが困難です。
この本が、みなさまの一助になれば幸いです。
そして、この本をきっかけに「ファシリテーション」を体験的に学ぶ場が数多く提供されて、実践研究や研究実践が蓄積されていくことを望みます。
わたし自身も、この本の出版で終わりにせず、今後もファシリテーションを中心にいろいろと考えていきたいと思っています。ぜひ、注目していただくと同時に、お気軽にお声掛けください。
まずは、本書を手にとっていただきますと幸いです。
おすすめポイント!
これからの学級経営は、ファシリテーション技術が必須!
学級では、多様な子どもたちが過ごしていますが、どの子も安心できる学びの場をつくるためには、ファシリテーション技術が必須です。
本書は、そんなファシリテーションの6つの技術(インストラクション・クエスチョン・アセスメント・グラフィック&ソニフィケーション・フォーメーション・プログラムデザイン)を36 のエピソードを通して、具体的に紹介しています。
もくじ
はじめに
第1章 学級経営とファシリテーション(阿部隆幸)
1.学級経営とファシリテーションの関係
今までの学級、これからの学級
ファシリテーションとは何か
ファシリテーションと学級経営
「学び」「気づき」の相互作用を促すファシリテーション
学校・学級づくりの三領域とファシリテーション
2.学級経営とファシリテーション6つの技術(ちょんせいこ)
多様性・多分野・多世代の良さを活かすファシリテーション
学級活動におけるファシリテーション
意識して練習しよう!ファシリテーション6つの技術
「クラス全員じゃんけん ファシリテーター物語」
3.対談 阿部隆幸×ちょんせいこ これからの学級経営になぜファシリテーションが必要なのか
コミュニティとしての学級経営
個別最適な学び・協働的な学びには良質なコミュニケーションが必要
新たな学びのスタイルのためにアンラーンする
ファシリテーションの4つのスキルと6つの技術
6つのファシリテーション技術の位置づけ
これからの学級経営のために column ホワイトボード・ミーティング®とは
第2章 実践!ファシリテーション6つの技術を活かした学級経営
インストラクション…学級開き、みんなで思いを言葉にしよう
クエスチョン…関わりで楽しむ自己紹介
アセスメント…読み聞かせ中、落ち着かない子のアセスメント
グラフィック&ソニフィケーション…子どもたちの「今」を伝えるには?
フォーメーション…トラブル解決は輪になって話そう
プログラムデザイン…学級目標までのロードマップ
(前田考司)
dialogue 「学級開き」とファシリテーション技術
インストラクション…初めての学校探検、指示をきちんと届けたい
クエスチョン…落ち着かない学級をまとめたい
アセスメント…アサガオの観察中、チョウが気になる子
グラフィック&ソニフィケーション…子どもと先生でつくる黒板メッセージ
フォーメーション…夏休みの思い出をさまざまな隊形で楽しく語り合おう
プログラムデザイン…1年間の自分の頑張りや成長を捉える
(甫仮直樹)
dialogue 「小学1年生」とファシリテーション技術
インストラクション…高学年として低学年と関わる価値を伝えたい
クエスチョン…オープンクエスチョンとあいづちで振り返りを深める
アセスメント…言葉が強くなったり、けんかが出始めたとき
グラフィック&ソニフィケーション…学級会の話合い活動を活発にしたい
フォーメーション…マッピングで読書パートナーを決めよう
プログラムデザイン…自主学習の質をあげたい
(池谷裕次)
dialogue 「5年生の日常」とファシリテーション技術
インストラクション…2学期後半、大きな行事の後にかける言葉
クエスチョン…明るく楽しいエピソードが出てくる問いで聞き合う
アセスメント…休み時間、突然暴れ出した子
グラフィック&ソニフィケーション…係仕事を忘れてしまう子への可視化
フォーメーション…机の高さを揃えることが大前提
プログラムデザイン…総合的な学習の時間 学びのデザイン
(久保田比路美)
dialogue 「コミュニティとしての機能が低くなっている教室」とファシリテーション技術
インストラクション…2学期、ダレてきた子どもたちにかける言葉
クエスチョン…クラス対抗長縄大会、子どもたちが自ら選択・決定する
アセスメント…「やりたくない」と言う子どもの背景
グラフィック&ソニフィケーション…席替え、「ハートカード」で可視化・可聴化
フォーメーション…1学期の振り返りをさまざまな隊形で行う
プログラムデザイン…To Doリストで可視化し、プロセスをつくる
(秋吉健司)
dialogue 「プロセスをつくる」とファシリテーション技術
インストラクション…たてわり活動、後輩へ緩やかにバトンを渡したい
クエスチョン…発散、収束、活用のプロセスで聞く
アセスメント…なかなかみんなと一緒に活動できない子
グラフィック&ソニフィケーション…ホワイトボード・ミーティング®役割分担会議で参加度を上げる
フォーメーション…短時間でさまざまなペアを経験し、グループ活動へつなげる
プログラムデザイン…主体的なたてわり活動に向けて
(藤井雅美)
dialogue 「異年齢交流」とファシリテーション技術
第3章 座談会 ファシリテーション技術を学級経営に活かしていくということ
ファシリテーションを学んで変化した学級経営観
ファシリテーションの中心はアセスメント
強みを見るということ
ファシリテーションがもたらす「子どもたちの変容」
先生から子どもたちへファシリテーションは転移するのか
座談会を過ごしてみて
おわりに
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