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生徒と職員への二本立て研修で得た気づき

石川県の中学校での二本立ての一日

2026年3月2日、石川県のとある中学校にお邪魔してきました。いつもの校内研修とは少し違う形で、次の2つを行いました。


  1. 生徒会主催の講演会:6時間目、全生徒(約200名)に向けて、対話をテーマに50分ほど

  2. 放課後の職員研修:学習者主体の授業デザインについて、50分ほど


生徒向けと職員向けを連続で行う構成は、私にとって初めての試みでした。とても新鮮で刺激的であり、学びの多い一日になりました。

生徒向け講演会:対話の力と魅力を、活動を通して

6時間目、生徒会主催の講演会として、約200名の中学生を前に50分ほどお話ししました。対話の力や対話の魅力を、説明と演習を交互に挟みながら進めていきました。中学生を子ども扱いせず向き合うことを心がけつつ、後ろや脇で見ている先生方には、「学習者主体の授業の中心にある対話活動を、目の前の子どもたちを通して実感してほしい」というメッセージも込めました。このあと続く職員研修への布石でもありました。


反省点は、タイムマネジメントの甘さです。3つの演習を入れようとしていたのに、3つ目は説明程度で終わってしまいました。とはいえ、対話の価値を長々と説明するのではなく、活動を取り入れながら実感してもらうパッケージを、中学生向け・小学校中学年以上向けに作れたのではないかという手応えはありました。今後も試してみる価値があるなと感じています。


職員研修:学びのモデルと、波紋を起こすこと

後半の職員研修では、学習者中心の授業デザインをテーマに、私の本で説明している学びのモデルを中心に据えました。これは私が勝手に作ったものではなく、全国で学習者中心の授業を展開するとき、似たような流れで進めていく考え方です。実際の授業映像を見てもらい、「つかむ→活動する→ふり返る」といった要素を、隣の人と「今の話をどう思ったか、感じたか」を話し合いながら進めました。


50分という短い時間のため、いつもなら入れる演習の代わりに、区切りのたびに考えや感じたことを話してもらう形にとどめました。先生方の反応は様々でした。それは当然です。私としても,全員に私の話を受け入れてほしいわけでも、考え方を無理やり納得してほしいわけでもありません。


私の価値は、静かな水面にポンと石を投げて波紋を作ること。今日来た阿部という外部の人間の話を聞いて、「ちょっとこういうこと試してみようかな」「自分がやっていることはやっぱり良いことだと感じたから、もっと突き詰めていこう」など、何か考えるきっかけになればいいなと思っています。


二本立てにすることのメリットとトレードオフ

生徒の講演会と職員研修を連続で行うと、それぞれの時間が短くなり、深い学びや対話がしにくくなるという側面はありました。一方で、生徒の対話活動を先生方が目の前で見てから、学習者主体の授業デザインの話につなげられるのは、意味のある流れだったと思います。


結局、目的や目標を強烈にイメージし、そこに向けて何を優先するかが、講座・研修・セミナーを考えるうえで大事なのだと、当たり前のことを再確認した一日でした。


おわりに

私にできることは、今回の学びを次に活かすことです。この記録を糧に、今後も先生方の日常に少しでも寄り添えるお手伝いができるよう、工夫を重ねていきたいと思います。本日お世話になった中学校の先生方、生徒の皆さん、本当にありがとうございました。



参照・関連リンク

  • 阿部隆幸 書籍一覧(学びのモデルは『ウェルビーイングな学級経営のためのポジティブ心理学』『ウェルビーイングな授業づくりのためのポジティブ心理学』で詳述):書籍 | My Site



 
 
 

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