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2025年度学習アドバイザーとして見えた学びの変化と次の一歩

(本宮市のキャラクターまゆみちゃんと,わたしの大切なキャラクターあべのべあ。仲が良い感じにみえますねぇ……笑)


今年度最後の学習アドバイザー訪問

2025年度,本宮市学習アドバイザーとして,市内の小中学校に何度か訪れてきました。2026年2月16日,パイロット校での職員研修会が,今年度の最後の仕事になりました。最も多く訪れた学校です。子どもたちや先生たちの成長の軌跡を,この1年でたくさん見せてもらったように感じています。


教室で見えた「穏やかな学び」

午前中は全学級の授業を参観させてもらいました。特別な授業ではなく,本当に日常の様子です。


ほとんどすべての学級で,子どもたちが黒板の目標に向かって,自分の心地よい関係性の中で学んでいました。1人で問題に向き合う子,教科書と問題を交互に見つめる子,隣や向かいの友だちに尋ねる子,自分なりの解き方を伝える子。こうした姿が,どの学級でも当たり前に見られました。突然の来訪にもかかわらず,です。これだけで,かなり凄いことだと思います。


「穏やか」が示すこと

教室に入った瞬間,子どもたちがグループや個別などいろいろな形で,穏やかに学んでいる姿が見えました。この「穏やか」がポイントです。


  • 教室から聞こえる子どもたちの声や雰囲気が,柔らかく落ち着いている

  • 多くの場合,関係性が良好で,自己承認欲求を前面に出さず,お互いを思いながら学んでいる学級であることが多い

  • 逆に,声がキンキン響く学級は,自分の声で相手を巻き込みようとしている姿の表れであることがある

  • 目標と関係のない会話でギャハハと盛り上がっている場合も,その声は違う


この日は,そういう声がほとんど聞こえませんでした。一朝一夕ではできないことです。先生と子どもたち,そして子どもたち同士が,このような学びを日常にしている証拠だと思います。


春との違い:教師主導から学習者主体へ

春に初めてこの学校を訪れたときは,子どもたちも先生たちも「より良い学びに向かうぞ」というエネルギーを感じました。ただ,教室の様子は,教師が前面に立ち,子どもたちの意見を吸い上げてつなぎ合わせる形が多く,「見た目としてこういう流れの授業ですよ」という展開になっているクラスもありました。発言しない子には教師から「こう考えていくとよいよ」とメッセージを伝える,といった姿です。


ところがこの日は,そのような教室がほとんど見られなくなりました。学習者主体の授業が,もう日常になってきている。だからこそ,次の段階を考える時期だと思います。


次の一歩:コンフォートゾーンを超えて

「いい感じ」が日常になっていると,何もしないままだと,コンフォートゾーンが広がっていきます。ここではあまり良くない意味で使っています。ぬるま湯やこたつに浸かっている感覚が広がる,と言えばよいでしょうか。休むときには大切ですが,そのまま何もしないと,だら〜っとした状態になりやすい。それも危機的です。


次のステップは,より良い関係性の中で,高みに向かっていく空気を子どもたちと一緒につくることだと思います。


具体的に考えていること

  1. 「いい感じ」を目で見てわかるようにする

    • 教師が確認できるだけでなく,子どもたち同士が自分の今の状態を共有できるような環境にする

    • データを集めたりアウトプットしたりして,「本当にいい感じ」と確認できるようにする

  2. 単元レベルの学びに向かう

    • 1時間の授業では,目の前の課題にそれぞれの得意や強みを生かして学んでいた

    • これからは,課題の把握から振り返りまで,目標の達成に意味づけして取り組む単元レベルの学びを目指したい

    • 自分自身の達成状況や考えを振り返り,次にどうするかを決められるようにする

    • ワークシートやICTツールを使った振り返りで,それを可視化していけるとよい


おわりに

この1年で,先生と子どもたちの学びの姿がどんどん変わっていったことが,本当に嬉しく,感動的でした。その主な理由は,職員集団が「教える」から「学ぶ」への時代の変化を共有し,どう実現するかを模索し続けてきたからだと思います。そのような先生方の姿を,心の底から尊敬します。


今年度の学習アドバイザーとしての訪問は本日で終わりですが,本日訪れたパイロット校をはじめ本宮市全体の学校教育が,さらに良くなっていく一助になれたら嬉しいです。本当にありがとうございました。


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