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物理的な書籍はどんどん整理!


仕事でも趣味でも「読書」はわたしにとって欠かせないものなのだけど,今年から「物理的な書籍(つまり,紙の本)」をどんどん整理していきたいなと思っている。


物理的な書籍はいろいろと邪魔

物理的な書籍(紙の本)をどのように整理整頓していくかは,仕事と趣味に「本」を必要としている人間にとっては,切実なものである。

最近は,書籍用の倉庫を借りるなどというのも耳にする。

今年59歳になるわたしは,残りのキャリアを考えて,引っ越しや移動,処理のことを考えると増やしたくないなぁと思っている。


わたしが所属する大学では,週に1回,書類,書籍,シュレッダーごみ等をまとめて処理してくれる日があるので,今年は,まずはわたしにとって用済みと思う書籍を毎週何冊かまとめて出していくことにした。


次は,十数年前まで頻繁に行っていた自炊(紙の書類を裁断し,スキャナで読み取り,pdf化して電子書籍にすること)を復活させた。ちなみに,自炊は自分のためにおこなうことは許されているが,書籍を電子化して他者に販売したり,あげたりすると犯罪になるので気をつけてほしい。


わたしの場合,自炊セット(大型裁断機,連続給紙スキャナ)はもともと用意してあるし,慣れてもいるので,1冊を自炊するのに10分もかからない感じだ。自炊すると決めた時は,だいたい4,5冊一度に済ませてしまう。


Kindleではなくて自炊する理由

電子書籍の販売が珍しかった昔ならともかく,今なら電子書籍が当たり前に売られているのだから最初からKindle等電子書籍で買えばいいのにという方もいるだろう。もちろん,自分が趣味で買う本は基本,Kindleで購入するようにしている。わたしの場合,書籍は消耗品でありきれいに保存しておきたいという気持ちはないので,紙の小説は読んでしまえば捨ててもいいかなと思ってしまう。

それでも,自炊せざるを得ない事情があるのだ。


その1 昔から所有している本

Kindleが一般化する前の本は,当たり前だけど,紙の書籍として購入していた。用済みの本はそのまま捨てるで構わないが,使うかもなぁという本の場合,自炊しておきたい。


その2 Kindleで購入できない本

研究費ではKindle本を購入できない。だから,一度,紙の本として購入する必要がある。


その3 紙だからこその情報が必要な本

Kindle本には,基本的にページという概念がない。フォントを大きくしたり,行間を調整したりすると一画面に表示される文字数が変更されるからだ。

わたしの場合,仕事で,書籍を引用,転載,または紹介する際に,ページ数を必要とする。だから,仕事で用いるだろう書籍はKindleではなく紙の書籍で購入する必要がある。


ゆえに,一度,紙の書籍を購入して電子書籍化(自炊)している。


自炊していいかどうかのジレンマ

わたしの今一番の望みは,自分の研究室内に1冊も紙の本をない状態にすることだ。

毎週,用済みの本を捨てること,随時,自炊することで,少しずつは紙の本が減っていくであろうことは予想できる。


それでも悩みがある。


「学生に貸出する書籍」問題


である。

学生が研究活動を進めていく中で,少なからずもわたしが所持している書籍を必要とすることがある。必ずある。

今年度も,少なくとも十数冊は学生に貸し出した。

自炊をすることで,学生への貸出ができなくなる。

これが悩みどころだ。

この本を学生が必要としていると明らかにわかっている場合は,それを残したり,学生用に買ってあげたりすればいいのだけれど,毎年,学生の研究への興味関心が変わるので,何が必要になるのかわからないのだ。


となると,

「さっ,この時間は自炊をしよう」

と思っても,どの本を自炊していいか悩んでしまい,結局は本棚に手を伸ばすことができなくなる。


もうとりあえず,自炊してしまい,その時々で学生が必要になった書籍を購入してあげるのが良い方法かもと思い始めているが,何かよいアイデアがあったらどなたか教えてほしい。


電子書籍はBOOXで読む

自炊を復活させてから,以前から所持していて最近使わなくなっていた電子ペーパー(E-ink)端末のBooxを取り出して読んでいる。

というか,逆かな。

Booxを最近,引っ張り出してきたから,自炊を復活させようと思ったのかな。


最近まで,常時持ち歩いているスマホ,そしてiPadmini6で,Kindle本や電子書籍を読めばいいよな……と思っていた。

でも,年齢をを重ねたからか,スマホやタブレットから目に照射されるバックライトがどうも強くて,長い間画面を見続けて,読書をすることがつらくなってきた。


そんな折,

「あっ,Booxがあった。」

と思い出したのだ。

Booxを面白がって使っていた当時,電子書籍を読む端末というよりは,「スムーズにストレスなく手書きできる端末」という方に興味を持って使っていた。いつものようにわたしの中でいっときの手書きブームが去ってBooxも棚の奥にしまわれることになったのだった。


今回は,読書端末として再登場。

目に全く負担がない。長時間,画面を見ていても疲れない。

いい感じで使っている。


なぜ,電子書籍を読む端末として,KindleではなくてBooxなのか。

どちらも電子ペーパーなので「いい感じ」なのは同じと思う。

Kindleは名称通り,Kindle本を中心に読んでいくには最適と思う。

BooxはOSがAndroidであり,GooglePlayからAndroidアプリをダウンロードできる。つまり,Kindle本も読めるし,他の電子書籍(例えば,上の写真では青空文庫からダウンロードした「モルグ街の殺人事件」を提示している)も読むことができるのが魅力的だ。


早く身の回りから物理的な書籍を一掃しつつ,快適な読書環境を構築したい。

そう思って過ごす日々である。




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