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Audible感想「ミカエルの鼓動」柚月 裕子(著)


  • 著者: 柚月裕子

  • ナレーター: 長良真里

  • 再生時間: 16 時間 55 分

  • 完全版 オーディオブック

  • 配信日: 2022/01/27


Audibleあらすじ

この者は、神か、悪魔か――。

気鋭の著者が、医療の在り方、命の意味を問う感動巨編。


大学病院で、手術支援ロボット「ミカエル」を推進する心臓外科医・西條。そこへ、ドイツ帰りの天才医師・真木が現れ、西條の目の前で「ミカエル」を用いない手術を、とてつもない速さで完遂する。

あるとき、難病の少年の治療方針をめぐって、二人は対立。

「ミカエル」を用いた最先端医療か、従来の術式による開胸手術か。

そんな中、西條を慕っていた若手医師が、自らの命を絶った。

大学病院の闇を暴こうとする記者は、「ミカエルは人を救う天使じゃない。偽物だ」と西條に迫る。


感想

「一気読み」という言葉があるが,「一気聴き」という言葉があるのだろうか。

この作品は,「一気聴き」であった。

ストーリー,エピソードを削ぎ落としてしまうと,


手術支援ロボット「ミカエル」を使い続けるか否かというところに行き着くのだが,その芯から行きつ戻りつしながら,「仕事とは何か」「生きるとは何か」「仕事の倫理」「生命の倫理」考えさせられる。

舞台は,病院で,そこでは生死を見つめていくわけだが,このストーリーを読みながら,自分の仕事観,生死観,生命観,などを見つめていくきっかけにしてくれた。


奇しくも,このAudibleは福島の実家に到着する直前にすべてを聞き終えた。

翌日から,家族キャンプ。

家族と楽しい時間を過ごせることの幸せを感じながら,「生きること」「仕事をすること」をもぼんやりと考えた。




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