ついに「踊るプロジェクト」が再始動!みたいな情報を知ったとき,心躍りました。織田裕二さんは,好きな俳優さんの一人です(世代ですから)。
しかし,つくられる映画が青島が主人公でないと知った時,興味がなくなりました。柳葉敏郎さんは嫌いではありません。室井慎次も嫌いではありません。でも,「見たい!」と心躍るものでもありませんでした。
映画好きといいましても,2時間も場所を肯定されて,それなりの金額を支払って見るわけです。自分が「いいなぁ」「見たいなぁ」と思うものを見たいわけです。
で,スルーのはずだったのですけど,つい「あるネット情報」のお陰で見に行ってしまいました。このネット情報の真偽を確認するためには,後編の「生き続ける者」を見ないと判断できないので,どんな「あるネット情報」だったのかは,ここでは書かないでおきます。
「生き続ける者」を見るためには,前編も見なければならないということで,本日(2024年11月19日)は前編「敗れざる者」を見てきました。
あるネット記事で,今回の映画の制作者の誰かが
「湾岸署の面々は,今でもなんだかんだ言って楽しく自分らしく生活している(仕事している)でしょう。そういうのがなんとなく予想できますよね。しかし,室井さんが今,どんな生活をしているのか,それを知りたくて,描いてみたくて,今回動いてみました」
みたいなことをどこかで書かれていました。
(頭の隅にある記憶で書いているので,随分違っているかもしれません)
大まかな感じ
まだ見ていない人に,雰囲気を感じるための私目線の軽く書きます。
「踊る大捜査線」そのものが「動」の映画だとするなら,本作は「静」の映画です。室井の性格(キャラクター)そのものを反映して,室井さん自身が発する言葉はもともと少ないですが,そこから内面を見つめるようなつくりになっています。
「踊る大捜査線」は,平成の映画だったと思いますが,本作はなんだか昭和の映画のようでした。秋田の携帯の電波も入らない現在の室井さんの住処が主な舞台となっています。そこだけでなく,その周辺の映し出される諸々のものが「昭和」でした。ねらっているのかな?私のような年代向けというか,私達しかターゲットとしていないのでしょうかね。10代,20代は興味持たないだろうなぁ……というかそれでいいのかな。
ちょこちょこ入れてくる「お笑い要素」がなんだかなぁ……と思いました。「すべる」のを承知で入れているのだと思います。で,「すべった」後がポイントじゃないですか。その後「思わず,にやっとしてしまう」「ゆるせちゃう」のはいい「すべり」と思いますが,「すべり」を見た後,「もういいよ」と思ってしまう感じなのです(これ,私だけなのかな)。確かに「踊る大捜査線」って「おちゃらけ」というか「くすっ」要素がそこかしこに入っていましたけど,年老いた私達対象としても,私達も「令和を生きる年老いた者」なので,そのあたりの感覚が変わってきていることをしってほしいと思います。(ただし,わたし,もともとM-1グランプリ等々,お笑い番組をほとんど見ない人間なので,私のほうが一般の笑いのつぼを外している可能性があります。一般の方はこういうのがおもしろいと思うのかもしれない……)
「踊る大捜査線」の登場人物の一人である室井慎次さんの後日談としては,しっかり映画として描かれていたかなとは思いました。
「踊る大捜査線」ではないよ別の映画だよ,ということですね。
さて,後編へ
後編「生き続ける者」をこれから見るので,見てしまった人にはピント外れのことを書くかもしれません(来週,見に行く予定です)。
本作は,後編のための助走のように思いました。淡々と物語が進むのが本作です。ここに,後編へとつながる伏線がたくさん貼られているのでしょう(と思いたいです)。
ですから,後編の内容で,本作の価値が決まると思います。
後編,私の気になった「あるネット情報」の真偽もわかります。楽しみです。
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