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スペシャリストかゼネラリストか--あなたはどちらを目指す?


これから,わたしの仕事に関する考え方や仕事術のようなものも,気が向いた時に書いていきたいと思います。


今回は,あなたはスペシャリストとゼネラリスト,どちらを目指していますか?という話。


これからの社会を考えると,何かに特化した人物,つまりスペシャリストが望まれているように思いますよね。最近でいえば,大谷翔平さんとか,藤井聡太さんなどがその代表でしょうか。

大谷翔平さんなんか,野球以外のことには目もくれずに(最近,デコピンの話題もありますが……笑),野球中心に人生を回している……みたいな話題に事欠きません。藤井さんも同様ですね(PCの組み立てとか,鉄道好きみたいなのも時々ありますけど)。


そういう意味では,わたしが所属する組織,「大学」もスペシャリストの集まり,といいますかスペシャリストでなければならないみたいな感じではあります。


ちょっとね……汗。

そこがね……汗。

わたしの問題なのですよ。


「選択のジレンマ」と「総取りのジレンマ」

最近,石川善樹さんが書いた「フルライフ 今日の仕事と10年先の目標と100年の人生をつなぐ時間戦略」を読みました。


石川さんは,なるべく後悔のない人生を過ごしたいと考え,いろいろと考えます。その途中で,後悔が生まれる構造には2つの種類があることに気づいたと語ります。それは,

  • AorBで発生する「選択のジレンマ」

  • AandBで発生する「総取りのジレンマ」

だというのです。


*ここからは石川さんと言うよりも,石川さんの言葉をわたしの都合の良いように解釈して語っていきます。


いわば,スペシャリストと言われる方はA(自分がスペシャリストと呼ばれるための何か)を選択し,他のもの(B)を捨ててきた人と言えるかもしれません。でも,このAをやりたいがうえにBを捨てたという言い方は,AもBも獲得したい(つまりは,AandBで発生する「総取りのジレンマ」)で悩む人からの見方なのではないかと思います。

AのためにBを捨てていると思われている人自身は,特段Bを捨てているわけではなくて,Aに夢中なばかりにBが目に入らないのではないかと想像します。だから,(わたしが考える)スペシャリストの方は,Aを選んだがゆえに,Bは選べなかった……と後悔はしていないのではないでしょうか。それをやりきれた,やりきれている,わけですから。


そういう意味では,多分,エセ・スペシャリストという人がいて,それこそ,AのためにBを捨てていると自分で思っている人なんかがそうなのではないでしょうか(勝手な私の解釈)。たまに聞く,「あの人って,ストイックなんだよね」や「自分はストイックでありたい」というのも(わたしの勝手な解釈だと)エセ・スペシャリストに近くて,AのためにBを捨てている(または我慢している)気持ちがムンムン!という感じがします。意地を張っている気がします。


もちろん,ある一定の状況でそうせざるを得ない時があることでしょう。例えば,試験前とか受験前,試合前の一定期間とかですね。まぁ,これはスペシャリストというよりも,そういう状況にならざるを得ないということのわけで,わたしが言いたいこととは少々異なります。


私自身は「AもBも」の人間

身近な方はおわかりのとおり,わたしは「AもBも」の人間です。

もう,これ!というものに決められないのです。AもBもCも……と興味関心はどんどん広がります(苦笑)。


石川さんが言う「AandB(総取りのジレンマ)」とは以下を言います。

あれもこれもと心のままにやりたいことを全部やっていくと,キリがないんです。結局一つひとつをやりきれず,「中途半端だったな」という後悔が発生する。

まさしく,わたしがそうで,「中途半端」というよりもどれもこれも,表層をさまよう感じで終わることが多いです。

もう,どうしようもないのですよね。一つのことを掘り下げるよりも,あれやこれが気になってしょうがないのですから。


これ,「大学」での仕事に当てはめると,ビミョーです。というか,アウトに近いです。スペシャリストであればあるほど価値が生じる社会(仕組み,システム)において,「あれもこれも」と表層をさまよっているわけですからね。



日本の学校教育って「あれもこれも」じゃん!

でも,(以前から考えていることではありますが)日本の学校教育(それも学校種が小さくなればなるほど)って,「あれもこれも」なんですよね。

  • 国語の授業をしていたかと思えば,

  • 子ども同士のいざこざをどうにかし,

  • 子どもの悩みを聞き,

  • プール管理をし,

  • 体育館で学習発表会の会場設営の案を練り,

  • トイレの扉を直し,

  • 理科室の薬品管理をして

  • 歴史の授業で戦時中の話しをしてくださる地域の方と打ち合わせをして

  • 保護者からの苦情や悩みを聞く

  • ある企業に見学学習の手続きをする

  • ……

  • ……

  • ……

このどれもこれも,(少しは,大変だなぁとか面倒だなぁと思いつつも)楽しめる,夢中になる,そこをどうにかもっとよりよく工夫したいと思う……。


ある一つのことに,すぐに飽きてしまうわたしが,27年間も続けてこられたのは,小学校が「AもBも」の社会で構成されており,わたし自身が「AもBも」だったからだなと改めて思います。


「ゼネラリストのスペシャリスト」になろう!

そんな「AもBも」なわたしが,「AかBか」で構成されやすい大学という場所で,なぜに,8年間,なんとか生きてくることができたのでしょう。


それは,本学(上越教育大学)が「学級経営」という領域を確保してくれているからです(ニッコリ)。

「学級経営」って「教室内(学校内)で生じる(であろう)全てのことを網羅して」います。まさに「AもBも」であり,「あれもこれも」なのです。

わたしにはうってつけ(と勝手に思っています)。


あのときは,◯◯◯に夢中になっていて,このときは△△△△に夢中になっていたとしても,まぁ,大丈夫。だいたいは「学級経営」研究に集約できます。


で,最近,意識しているのは,そうか,自分は「ゼネラリストのスペシャリスト」になればいいのだ!ということ。

まだまだですけどね。


心意気としては,その都度,その都度,興味関心や意識はあっちを向いたり,こっちを向いたりするけれども,そのどれも,「それ」をしている時は「夢中になろう!」ということ。それが「ゼネラリストのスペシャリスト」になっていくためには,大切ではないかなと思っているわけです。




実はこれ,今年(2024年)の正月あたりに,今年の目標的に掲げよう,ブログに書いておこうとずっと頭の中で考えていたこと。

やっと書きました。


まぁ,(それこそあれもこれもなので,来年変わっているかもしれないけれど)今年の目標と言うよりも,残りキャリアのわたしの立ち位置として「ゼネラリストのスペシャリスト」ということを意識して過ごしていこうと考えているのですけどね。


「ゼネラリストのスペシャリスト」になりたい人!

集まれ〜!




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