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執筆者の写真あべたか

院生たちの個人とチームの真剣な取り組みから見られるちょっとした成長がうれしい


今週は,先のブログに書いた通り,院生がお世話になっている学校で少しずつ院生たちが実践を行い始めました。

もっと,ちゃんとした冷静な分析が必要ですが,今週末にかけて少し感情的に「いいなぁ」「うれしいなぁ」「がんばっているなぁ」という思いが込み上げています。


少しだけ,実践の内容を詳しく書きますね。

お世話になっている協力校では,本校の課題解決,目標達成の一歩として全校で全部の教室でわたしたちが提案するペアコミュニケーションを日常的に取り組んでみようということになりました。

ここでいう,ペアコミュニケーションとはホワイトボード・ミーティング®の中で用いられる「質問の技カード」を使って進めるものです。単なるペア(2人)で自由勝手におしゃべりしましょうということではないことがポイントです。

目的と手順があります。これを続けることで,効果的に効率的に信頼関係が高まると同時に,生活場面や学習場面のいろいろなところでコミュニケーションの基礎ツールとして使えると考えています。

協力校の一つでは,「ぜひそれを試してみてください」とわたしたちの提案を快く受け入れてくださいました。よっしゃーという感じですね。


そうなると次が大切ですし,ちょっとしたプレッシャーになります。

つまり,このペアコミュニケーションの最初の一歩の授業をわたしたちが進めることになるからです。


この学校には,6人(プラス1)いて,主に低中高学年の3つに分けて2人ずつ担当することにしました。

最初だけは,¹授業時間をもらって,ペアコミュニケーションの目的,意味,価値なども含めて丁寧なやり方を説明することになりました。

誰か1人代表が各学級を回るのではなく,学生たちは学年担当の学生がその時間を進めることにしました。


そこからが素晴らしかった。

個人の力とチームの力の発揮です。

共通の進め方をチームで相談し共有しました。

個人でインストラクションの練習です。

互いにインストラクションを見せ合うこともしました。

一気に同日にペアコミュニケーションの授業を展開したわけではありません。

各学級の事情があります。

月曜日から始めて水曜日……と1日にいくつかという形で進めました。

互いに,授業の様子を見ながら,見せ合いながら,自分のイメージを高め,自分のキャラクターや考えに落とし込み,自分だからこそのインストラクションを準備して進めていきました。


実は,わたし自身は月曜日のブログに書いた授業しか見ていないので,実際のところはどうかわかりません。

しかし,これも書いていますが,今年はオンラインポートフォリオ(e-box)での交流を日常活用しているので,学生たちがその日の出来事を詳細に記録してくれます。それを読み続けることで,私自身,どんどん感情移入をしていき(笑),文章を読みながら「がんばれ〜がんばれ〜」と応援しておりました。(学生には伝わっていないかもしれませんが……苦笑)


回を重ねるごとに,日にちが過ぎるごとに,学生たち個人が,チームが,最初は「ハラハラ」だったのが「ワクワク」に変わっていっていることがわかります。

ほぼ学卒院生のチームです(うれしいことに,今年は現職院生が一人いてくれて,学卒院生の強い後ろ盾になっていてくれているみたいです)。

チームのみんなに支えられて,練習を重ねてたぶん大丈夫という思いを胸に実践し,子どもたちや担任から肯定的なフィードバックをもらうことでちょっとは自信をつけた感じが垣間見れます。


これで,今まで以上に学級の中に入っていける素地ができた感じでしょうか。

ペアコミュニケーション以外にも,いろいろとチャレンジしたいと思っていることがたくさんあるようです。

これをきっかけにどんどん実践していってほしいと思います。


そして,それを研究の形で残すことができたら最高ですね。

日々,前向きに取り組んでいる学生の姿を見て,この学生たちはどんどん前に進んでいくだろうなと感じています。

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