量も質もすごかった!
2024年7月28日(日)は赤坂研究室のオープンゼミでした。
上條大志先生のお話を聞くことができるということで,私も申し込みました。
量に注目!!
圧倒されたのは,人数です。
上越教育大学にこんなに人がいたのか!というくらい,人であふれていました。
赤坂真二,そして赤坂真二研究室,もちろん,上條大志で,こんなに人が集まるのです。
すごいなぁ,もはや単なる大学のゼミの1つではないですね。立派な研究団体の一つと言えると思います。そのくらい,人があふれんばかりでした。
後の座談会では,「つながり」が一つのキーワードになっていましたが,赤坂先生が「学級経営」を中心に丁寧に時間をかけて紡いできた一つの結果であり,これからますます赤坂研究室が広がっていくであろう途中経過であると感じました。
質に注目!
上條大志先生の講演の後に,上條先生を囲んでの座談会がありました。
その座談会で,赤坂研OBの方々3人が加わりました。
赤坂先生がコーディネーターとして入ったということもあるでしょうが,3人の口から語られる内容がすばらしかったです。3人の立場と経験を背景に,今の環境(教師,子ども,保護者,同僚,地域……)を取り入れ,聞き手にわかりやすいように語ると同時に,問題提起をしていく様。さすがにみなさん各自,書籍を出されているだけあるなぁと思いました。話す内容に説得力があります。エピソードや感情の言語化に優れていると同時に,これらを自分の思考と絡めてアウトプットできるのですよね。こうした場面が苦手な自分としては,内容の理解とともに,こういう方法についても学びになりました。学級経営に関してこのようなやりとりが見られて,参加した皆さん,本当に得しましたね。
上條大志先生講演
本日の一番の目的は,上條先生にご挨拶(名刺交換)すること,そして,上條先生のご講演を聴くことでした。
いろいろなところでご活躍されていることは知っていましたが,お目にかかるのは,そして,お話を伺うのは今回が初めてなのです。
50も半ばを過ぎてから,自ら出ていって話を伺うことがめっきり少なくなってしまったのでこんな状況になっています。いろいろと出かけていこうかなと思いつつ,なかなか難しいのですよね。
ですから,このようにせっかく身近にすごい方がいらっしゃるときは,ちゃんとお話を聞いて置かなければと思ったわけです。
演題は「特別支援の視点から学級経営の大切な包摂志向のあたたかなつながりやコミュニティづくりについて考える」でした。
私は日々,学級経営に関する情報を集めたり,試行を重ねたりしているわけですが,「特別支援教育の視点」や「包摂志向」や「あたたかなつながり」「コミュニティづくり」という部分が手薄だなぁと実感しました(じゃあ,何をもってるんじゃい!とツッコミを受けそう)。
上條先生は,「特別支援教育最強説」をとっておりますが(笑),その真偽のほどはともかく,こうして前に進める時に依って立つものを持っている人は強いなぁと感じます。そして,それを背景に言語化できるので,説得力があります。
「学級経営」は基本,◯◯から発展してきた〜というようなことが言えない領域です。親学問等がありません。だから,心理学の視点で見ると〜,社会学の視点では〜みたいな,様々な見方や切り取り方ができます。
混乱しますが,そこが,おもしろいし興味深いところだと思います。
私自身は,なるほどなるほどと思いながら,たくさんのメモをとると同時に,自分の中との「違い」や「違和感」を見つける作業をしていました。
もしかすると,私が言語化できない部分を言語化していたり,私以上に優れた学級経営の考え方を持って実践していたりを知ることで,多くの嫉妬心を抱いた部分もありますが,それを除いて考えると,そうかなぁ,そうなのだろうかぁ……という部分,まだクリアに言語化できない部分があります。
これって,自分自身の「志向」や「特性」に関わることかもしれません。
そういえば,今年,なぜか「社会科教育」と関わりができて2回ほど,秋にある場所に招かれています。久しぶりに,社会科にも取り組み始めて思い出したのですが,ど「社会科教育の中心的な価値からずいぶん離れたところにいる人間なのだ」ということを思い出しました。
たぶん,「学級経営」に関しても,ちょっとズレた感覚を持っているのでしょう。
このズレた部分を私は,今まで「自分の先見性」だと思っていました。
つまり,「人口増加時代」から「人口減少時代」になるからこそ,生きる,または必要とされる考え方だと思っていました。
が,もしかしたらそうじゃないのかな……と考え始めています。
(何のこと,言っているのかみなさんわからないでしょうけど……笑。わたしの心の中,頭の中のことです)
とにかく,このように頭の中をぐるんぐるんと久しぶりにかき回してもらえる時間を持つことができました。ありがとうございました。
ゼミ生の発表
赤坂ゼミの発表の時間に,かかんにも阿部ゼミ代表として発表に挑戦した方がいます。
小島貴之さん。
本当は,上條先生のご講演が目的だったので,これでいいかなと思ったのですが,一人寂しいかもしれない……と思って,発表の時間,応援というか聞きに行きました。
15分の発表時間をほぼピタリに発表し終えただけでも,自分の中でしっかりと練習してきたことがわかります。リスペクトです。
加えて,2つ,異なる質的分析手法を取り入れて発表しているのですが,質的分析法の説明も行いながら,本来の自分の研究の内容と結果,課題等をも話すことができていてわかりやすかったですね。
仮説検証型の場合は,自分が取り上げた仮説が有効だったか否かが中心に取り上げられますが,仮説生成型の場合は,「◯◯のようなことが明らかになりました」という発表になりがちです。
この場合,聞いている側からすると,「それが何の役に立つのか」ことが気になる場合がありますよね。
このあたり,私自身も質的研究の進め方に関して現在進行中なので,小島さんと共にいろいろと考えてみたいと思います。
発表後,2人で外に出て忘れないうちにリフレクション。
聞いて,気づいたことをやりとりすることができました。
ちょこっとした個人ゼミができた感じで,得した気分ですね。
いずれにしても,刺激を受けっぱなしの1日でした。
まだまだ頭が冷静になりきれていないので,後日,メモ等をもとにしっかりとふり返りたいと思います。
赤坂先生,赤坂研究室の皆様,上條大志先生,小島先生,どうもありがとうございました。
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