毎年,紆余曲折しながらゼミ活動を進めています。
わたしの場合,毎年安定した人数を確保できるわけではないので(本領域は,学生が自分の所属したいゼミを決定することができます。ここに関してはとてもよいこととわたしは思っています),その年によって,たくさん入ってくる年もあれば,入ってこない年もあります。
ゼミの進め方をどのようにするかという決定要因はいくつかあると思いますが,わたしの場合,学生にお任せすることが多いので,特に構成人数が大きく左右されます。
今年度は,それなりの人数がいてくれるので,ゼミ内で集団的な学びができます。
そこで,「目標と学習と評価の一体化」に基づき,1年間の計画を立案したもと,その時間その時間を自己選択,自己決定のもと進めています。
なんだか,わたしがこれらを構成しているように書いていますが,学生たちが自ら考えて自ら進めている姿は,例年以上に頼もしいです。
特に今年度は,誰かがその回を担当して情報を提供共有するのではなく,参加者が調べてきたことを共有し合う形が主なようです。こうすることで,時間を効率的,効果的に使うことができますよね。各自が頭の中をフル回転し続ける時間となっているようでうれしいです。
これに加えて,「自主ゼミ」だったり「個人ゼミ」「(学校実習に関わる)チームゼミ」などを積極的に進めており,なんだか私自身が,ゼミ生によって気持ちを上げてもらっている気分です。
こうなると,私自身が学生たちにどのように貢献できるか,寄与できるか,と一生懸命考えていく形になりますね。そうそう。互いの上流螺旋の流れができているわけです。
話し合っている内容は,先週は「イエナプラン教育」に関する情報交流,今週は「データ分析法(分析手法,分析方法)の情報交換」でした。
イエナプラン教育ですが,今年度はゼミ全体でイエナプラン教育に取り組む時間を多くしていきます。今はまだ詳しく書きませんが,今後,機会あればその理由等を書いていきたいと思います。
データ分析法の交流に関してです。わたしのゼミの場合,学校や学級に関することなら何でも研究対象にしてよいことになっているので,各学生があっちこっちに興味関心を持ちます。その中で,量的研究や質的研究……と様々に興味を持っていきます。本来であれば,一つ一つのデータ分析法だけをとってもその実態や方法を理解するのに長時間かかると思います。このあたりの習得方法をどのように効率的に進めていくか,今までもそしてこれからも課題の部分です。
学校現場にいて,研究を進めようと思っている方たちは,この「データ分析法」のところがあいまいで,「実践をしただけ」という内容になってしまい,惜しい内容だなぁとなることが多いと感じます。ですから,せっかく教職大学院というところに来たのですから,このあたりの基礎の基礎あたりを習得して次のステージへ進んでいってほしいと思います(といいながら,私自身,この部分はまだまだ学生とともに学んでいる最中です)。
そんなこんなで,学生たちの主体的な学びに感激しつつ,学生たちにとっては迷惑なツッコミをし続けてしまう,わたしでした……汗。
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