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執筆者の写真あべたか

映画感想「ゴジラ-1.0」


息子より

見てきました。

先に息子が福島で一人で見てきちゃって。

わたしが福島に帰る頃は,もしかしたらやってないかも……という心配が出てきて,上越で見ちゃいました。

息子から,

「すごく良かった。もしかしたら,シン・ゴジラより好きかも」

みたいな情報が。

あとは,息子なりに,「終戦前後の日本」や「特攻隊員の気持ち」みたいなものを考える契機にもなったようで,それはそれで若者に日本の戦争時代のことを考えてもらうきっかけになるような映画だったと思います。

(と,偉そうなことを書いている私ですが,もちろん,戦後生まれですから,私自身も戦争のことなどは自分の体験では全く分からず,想像するだけなのですけど)


わたしは……

息子に影響を受けやすいわたしですが,それを抜きにしてもいやぁ,よかったです。

シン・ゴジラとは,同じゴジラ作品としても立ち位置が異なる感じなので,簡単に比較はできないのでしょうが,わたし的にもゴジラ作品の中でピカイチかなと思いました。


「ゴジラ」そして「怪獣映画」となった段階で,もう,なんというのでしょうか。

うまく伝わるかなぁ……「子供だまし」というか,ちょっと馬鹿らしいというか,見てて……ああっ,なんだか大人相手に本気に作っていない……ザンネン……みたいなところってあるんですよね。

つまり,質の低いファンタジー作品みたいに。


何を持ってファンタジー作品とするかがまたビミョーかもしれず,ゴジラが登場すること自体,すでにファンタジーだろうが!とツッコミが入りそうですけど。


そうじゃなくて,なんというのでしょうか。

ゴジラが登場したとしても,ゴジラが登場する世界観の中でゴジラも含めて当たり前に,必死に生きている人たちや世界をちゃんと描こうとしたと(勝手に)解釈しました。

つまり,ちゃんと「大人相手の作品」を作ったという感じ。

もちろん,それを子どもたちが見るのも自由。おもしろい,つまらないと感じるのも自由。


それは,日本において,嘘っぽく見えないVFX映像をちゃんと描いているということも一つの成果だと思います。

そして,たぶん何よりも効果的なのは,戦後の日本を描いたということがリアルさをましたのではないかと思います。

つまりは,現在の日本や未来の日本,架空の日本にゴジラを登場させたのではなく,過去の日本にゴジラを登場させることでリアル感が増したと感じました。

なんというのかなぁ。今の日本にどう考えてもいかように考えてもどんな設定で考えてもゴジラを登場させた段階で,嘘っぽくなると思うのね,どうやってもファンタジー。

もちろん,未来や架空の世界にゴジラを登場させたら,もともとファンタジーの世界にファンタジーを加えるからファンタジーの二乗って感じがするし(笑)。

でも,なぜか過去の日本にゴジラを登場させることで,リアル感が増したような気がします。例えれば,大河ドラマで徳川家康とかを過去に実際にいた人物で,あのようなこのような考えや行動をとって日本を統一していった人……みたいな感じで見ると同時に,過去に確かに徳川家康はいたんだろうなぁ……みたいなリアルを感じるのですけど(そこには,脚本家が考えたファンタジーがあるわけですが),同じ感覚で戦後に日本がゴジラが登場して,あんなことこんなことがあったかもしれない……みたいな受け入れ方をして映画に感情移入することができた……ということなのです。


これ,うまく伝わるかなぁ。

わたし,ちゃんと映画を作った方々のねらいにうまくはめられてしまった感じですね(笑)。ヤバヤバ(笑)。


しかし,ゴジラを倒す装置は,オキシジェン・デストロイヤーじゃないのね(笑)。

戦闘シーンとか,ゴジラのテーマ曲が流れて一気に心が高ぶりました(笑)。


まだまだハリウッド版ゴジラが登場する前,一見して作り物ってわかるゴジラが,どうしようもない子供だましのようなストーリーで展開するのを見て,「ああっがっかり。ハリウッドがゴジラを作ってくれないかなぁ」と思ってて。いざ,ハリウッドがゴジラを作ったら,もう,ゴジラじゃなくてワニと恐竜の合体物?みたいな感覚で,ああ,そうじゃないんだよなぁとか思っちゃって。


そんなこんなで,シン・ゴジラで感激して,このゴジラ−1.0で,またまたゴジラの凄さを見せつけられた感じ……。


いやぁ,おもしろかったです!







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