教育実習での研究授業後にどのような助言をするか


教育実習の時期

本学では,小学校の教育実習が始まっており,すでに後半を迎えています。


この時期,ゼミ生の教育実習における研究授業ラッシュです。


ゼミ生から研究授業の月日と時刻の連絡を受けるとできる限り参観するようにしています。ゼミ生のがんばりを見届けるとともに,受け入れてくださった学校の校長先生を始め,指導教官,その他の方々に感謝を伝える役割でもあるからです。


どのようにフィードバックするか……悩む

……と,ここまではよいのですが,例年,悩むのがここからです。

研究授業を行った授業者であるゼミ生に対してどのようなフィードバックをするか……ということ。


第一に励ます,認めるということ。

研究授業の中で,これから教師としてやっていくにふさわしい,または,強みとなる部分を見つけて返します。

そして,次の第二にどんなことをするか……いつも悩みます。いまだに悩みます。


理由の第一は,他に,私以外の「指導」「助言」をする役割の方がたくさん存在するということです。

まずは,直接,実習校でゼミ生の指導にあたっている指導教官。ここで密なつながりがあるので,いろいろといただいてくることでしょう。

そして,本学からも教育実習担当の教員がわたしと共に授業を見ることがあります。その場合,その実習担当の教員からも指導と助言をもらうことになるでしょう。

また,実習校によってとなりますが,校長,教頭,そして学級担任の指導教官とは別に実習校に実習生担当の教員がいた場合,その教員からも指導助言をいただくことになるでしょう。

その上での,わたしの言葉……。

もう,いっぱいいっぱいであることが予想されます(笑)。


もちろん,ゼミ生(つまり,教育実習生)の授業を見ると,伝えたいことが山ほど出てくるんですよね。まだ,本物の教員として現場に立っていないから(といいますか,初めて現場の教室に立つのですから)当たり前です。


この「できなくて当たり前」「わからなくて当たり前」という状況の中で,いかに実習生にとって実りのある助言ができるのだろうかと悩むのが第二の理由です。

わたしがわたしの感覚で,わたし自身の授業をフィードバックするようにゼミ生に言葉をかけても,経験の差,授業観の違い,教育観の違い,などにより,表面上の会話は成り立ってもまったくもって伝わらないと思うのです。

怖いのは,わたしの一方的な情報伝達により,私自身の一方的な満足(「言いたいことを言い切った」とか,「どうだ,わたしの授業を見る目はすごいだろ!」など)になる可能性が大いにあるということです。


そうならないためには,(年老いて,自分の教育観,授業観に凝り固まっているわたしにはなかなか難しいことですが)いかに目の前のゼミ生の視点から考えることができるかということなのかなと思います。


そのために大切なのは……,たぶん,「問い」でしょう。

わたしが効果的な問いを重ねていき,ゼミ生の頭の中から「抽象」「具象」併せ持った答え(応え)を得る。そのやり取りの中で,ゼミ生自身で気付き,考え,想像してもらうしかないのだろうなぁと思います。

要は,自分の目からしか実感できないのですから。


とりあえず,今,わたしはこう考えているということで,これでよいのだろうとは思っていません。難しいなぁ……ゼミ生個々人の意識に立つということは。



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