「猫島(石巻の田代島)」に行くことに決まったとき,どこに宿泊しようか?考えたのですが,ほぼ,「じゃあ,ホテル観洋だね」と即決でした。
【参照】
私としては,2つの推しポイントがあります。
1つは1回目の宿泊の印象がとてもよかったことです。
東日本大震災の前,現在22歳の息子が(たぶん)5,6歳の頃,元気だった父も含めて家族全員でここにお世話になりました。父も気分良くお酒を飲むと共に,当時,中国雑技団のショーもやっていて,楽しくてすごくて圧倒されたことを覚えています。
2つは,東日本大震災の時に,頻繁にここが報道で取り上げられて,被災者支援を一生懸命にしてくれた記憶があることからです。あの楽しく宿泊をお世話になったホテルが,こんなにもみんなを助けるために動いているなんて……と感動を覚えた記憶があります。
今回も,さすがに中国雑技団のショーはやっていませんでしたが,星空を望遠鏡で見る催しを企画するなど,さすがな展開をしていましたね。
ここの宿泊客の人数が半端なくて,ホテルの中で一つのコミュニティが出来上がっているようです。
最近は,ホテル,旅館も,「個別最適」なことをウリにしているところが増えているように思いますし,私などはその方向性にめちゃくちゃ乗せられている自信がありますが(苦笑),こうした,いわば(良い意味での)昭和の接客が残っているのも貴重だし,いいものだと思います。
団体客をバンバン受け入れて盛り上がっていてすごかった〜。
私はといえば,上の写真を見てもらってわかるように,地酒三種セットを注文。
ただし,このあたりの日本酒はね,私好みの日本酒ではないのです(つまり,仙禽のような味わいの日本酒はないということ)。とはいえ,地元の味を味わうのもまた旅。もちろん,地酒を選んで大いに楽しみました。
それで,用意された料理以外に,ホヤの酢漬け,鮫の心臓(気仙沼では「モウカの星」と呼ばれているらしい),前沢牛の舌(タン),を追加。
南三陸らしさを選択。
「鮫の心臓」は,私同様,嫌いな食べ物がない息子は,珍しく「これは,もういい。ちょっと食べられれない」とこれ以上食べるのを拒否。妻もちょっと嫌がったみたいです。
私は……と,酢味噌を漬けて食べるのですが,なんともなかったというか,美味しかった。
例えれば,「馬刺し」のような感覚でした。
(ちょっと,ネットで調べるとレバ刺しのようと書いている人もいましたね。確かに,レバ刺しのほうがもしかしたら,近い味なのかな。でも,あのとき,わたしは馬刺しと思ったのです。だから,忘備録としてこのように書いておこうと思います)
私は晴れ男なので……
(雨男女の方,何度もくどくてすみません)
このホテルのウリである,オーシャンビューがとても素晴らしかったです。
特に,朝6時前にお風呂に入り,露天風呂で朝日を待っているときが素晴らしかったです。
真っ黒の先に燃え上がる炎のような色合い(黒ずんだ赤)が出てきて,少しずつ少しずつ朱色に変化していくさまは,感動的でした。
この日,何もやることはなかったのですが,心のうちからやる気が湧いてきて「ようし,やるぞ!」と思っていた自分がいます(笑)。
太陽って,朝日って,日の出って,生きる力を引き起こしてくれるのだということを実感しました。
近くにいた方は,露天風呂に入りながら,二礼二拍手一礼をして拝んでいました(笑)。その気持,とてもよくわかります。
息子とゲームコーナーで,遊ぶ等,残り少ない息子との時間を楽しめたのもよかった。
ほんと,人生ってすばらしい!!
(2024年11月9日(土)−10日(日))
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