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執筆者の写真あべたか

息子に勧められて初めて読んだライトノベルは……なかなかに面白かった(四季大雅 (著)「わたしはあなたの涙になりたい」


息子から

息子に勧められて,初めて,ライトノベルというジャンルの本を読みました。

息子が言うに,「この本ならお父さんも,夢中で読めるんじゃないかな。そんな感じがする」ということで。結果,確かになかなか興味深く読めました。

ただ,息子に言わせれば,この本はライトノベルの中ではライトノベルっぽくなくて,一般書(一般の小説)といってもいいのではないかとも言っていました。


ちなみに,今年20歳になった大学生の息子は,高校時代からライトノベルにハマリ,常時,持ち歩くバッグの中には必ず1冊,なんらかのライトノベルが入っています。また,わたしが上越に住むようになり,空いた本棚には息子のライトノベル集がこれみよがしに鎮座しているという状況です。


「なんで,この本ならお父さんも読めそうに思ったの?」

と息子に聞いてみたら,

  • ラノベにしては絵(イラスト)がすくないこと

  • 単なるラブコメではなく,生き方や人生を見つめている部分があること

  • ラノベらしい「塩化病」という創作はあるものの,それ以外は登場人物の心情を丁寧に追っていること

  • 小説の舞台が福島県内(相馬,郡山,いわき)を描いており,その状況を想像するだけでも楽しそうなこと

を理由にあげていました。


確かに……。


最近,息子との付き合いの中で,「わたしから息子へ」ということよりも「息子からわたしへ」という情報が多くなってきています。年老いていく父としてはとてもうれしいです。

「これ,お父さんも楽しめると思うよ」

そう教えてもらって,実際に夢中になったもの

  • 進撃の巨人

  • オッドタクシー

  • ハイキュー

  • アオアシ

ハイキューなんかは,ちょうど,第5期開始と映画化決定のアナウンスがあってピッタリ!また一緒に映画を見に行けると思うとうれしい。


ライトノベルってなんだろう?

さて,理屈屋のわたしはライトノベルと普通の小説の違いってなんだろう?と考えてしまいます。


今回読んだ本であれば,最近,噂になっている(わたしもすでに読んでいる)「余命十年」とか,同じ作者の「生きてさえいれば」などは書きぶりとしてはライトノベルっぽい感覚があります(もしかして,これらはライトノベルに属する?)


息子に聞いてみると……

  • イラスト(挿絵?)が多く入れられている

  • 高校生前後を対象にしたお話(が多い)

  • ストーリーは読み始めてから(読む前から)すでにわかってしまっているものが多い→でも面白く読める

というようなことを言っていました。

息子の解説では満足できないわたしはすぐにネットで検索します。

すると,わたし的におもしろい解説をしているページを見つけました。

「想像の余地」と「解釈の余地」っていう分別がシャープですねぇ。

かっこいいなぁ。このように考えられるって。


これによると,わたしが好きなミステリって「想像の余地」も「解釈の余地」も少ないというところに位置するみたいですね。うーん,なんとなくわかります(笑)。最近の私は,少しずつ一般小説も読めるようになってきました。

これらを意識するのも,メタ的におもしろいかも。






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