2023年8月2日,山形市内小学校にて,山形市教研特別活動・学級経営部会「学級経営におけるファシリテーションについて」という時間を山形市内教員の方々と過ごしました。
過去に講座,講演,セミナーの一部分に「ファシリテーション」を扱ったことはあるものの,与えてもらった時間の全てを「学級経営とファシリテーション」で過ごすのは初めてのことでした。
であれば,最近著「学級経営がうまくいくファシリテーション」を土台にこの時間を進めるようにしようと,この数週間,本書をもとに0から講座内容を構想し,プレゼンテーションを作成しておりました。
参加しているみなさんの表情やしぐさを確認(アセスメント)しながら,時間を進めました。わたしの講座の進め方の基本骨子のパターンは,「理論」部分と「実技」部分とを組み合わせてお話するようにしています。加えて,わたしの話術ではなかなか実感を伴った学びにならないだろうと思い,その都度,学び手の活動を取り入れて当事者性を大切にして進めることを考えています。
ともすると現場の先生たちは,その困り感から手っ取り早い「技術」「対応方法」などを求めますし,そこに焦点を当てて話す人を必要としています。それはわかります。理屈うんぬんの話ではなくて,とにかく「今」をどうにかしたいと思うくらい現場は大変なのでしょう。
でも,ただ「与えられた技術(思考せずに教えてもらっただけの技術)」は教えてもらったとおりに行うことくらいが精一杯です。その技術がどんな考えやあり方と結びついているかを知ることで,自分の中で応用発展可能です。
この講座の最後に,担当校長先生から言葉をいただきました。
校長先生は,
「理論と技術を結びつけて考えることこそ意味がある。」
とおっしゃってくださいました。
参加されたみなさんも話を聞きながら,多くの方がうなずいてらっしゃいました。
今後も,うれしいことに「学級経営とファシリテーション」に関するセミナー,講座の要請がいくつかあります。
今回のこの時間をもとに,参加者のニーズを加味しながら,私自身,次の場,次の場へと発展させていきたいと思います。
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