学級経営の科目が必修に!〜画期的な第一歩「学級経営の理論と実際」
- あべたか
- 4月11日
- 読了時間: 3分

本日(2025/04/11),前期金曜日1限。本学(上越教育大学)学部の新設科目「学級経営の理論と実際」の第1時目,オリエンテーションがありました。
この科目は画期的です。
なぜなら,学部2年生の必修科目として設定されたからです。
教員として働き始めたら,「学級経営」は大切だと実感します。意識するもしないも向こう(学級経営)からやってきて,対応しなければなりません。「やらざるを得ない(受動的な)学級経営」ではなく,「積極的な学級経営」が必要です。
しかし,免許を与えるだけの大学だけでなく,教員養成系の大学であっても「学級経営」をテーマにした科目を必修にしているところは少ないです。
いくつかの理由の一つに,「学級経営」という科目が存在しないので,それを与えるための授業も必須ではないという判断があります。
しかし,繰り返しになりますが,教員になれば「学級経営」は向こうからやってくるのです。
つまり,現状の多くは「学級経営」は,「教員になってから現場で学べ」ということになっているわけです。
教員になったら,即,必要になるにも関わらず,「教員になってから現場で学べ」ではまずいですよね。
特に,近年では教師の役割が変わってきています(変わらねばなりません)。
「個別最適な学び,協働的な学び」を進めていくには,「良好な学級経営」が,≒(ニアイコール)授業経営として,あるべきです。
……と,まぁ,私の「学級経営観」はともかくとして,このように,将来教育に携わるであろう学生たち全員が科目としての「学級経営」を必修科目として学んでいく意味はたいへん大きいと思います。
担当は,赤坂真二先生と,蜂須賀洋一先生と,私。
赤坂先生の学級経営の概説的なもの,現場からの声をもとにしたお話,リーダーシップ論はとても楽しみです。(上の写真の偉大なる背中は赤坂先生のもの。さすがにオーラを放っております。)
蜂須賀先生と授業をご一緒するのは初めてなのですが,本日第1回目のときに「学校給食での事例」を学生に提示し投げかける場面があり,こうした具体的な事例をもとに,法令等々と突き合わせながら考えることができる学生はとても現実的で即応的な学びができることになってうらやましいなと思いました。
私としては,私の中での学級経営を一般化して現場に立ったときに「あの時,阿部が言っていたことはこういうことだったのね」とわかってもらえるような「考え」と「方法論」的なものを学生に伝えられたらと考えています。
これから,私の担当分(3回)の流れを考えるので,苦しみながら楽しみながら構想を考えていきます。
まずは,画期的な科目が始まったよ!
ということを,オープンにしたくて,書いてみました。
付け足し
学部2年生が対象ということで,昨年度1学年の(一部の)担任だった私に,授業後話しかけてきてくれた学生が何人かいた。
実質,昨年の前期だけの付き合いだったけど,こうして,ニコニコ話しかけてきてくれる学生を見ていると,(これは偶然の要素が強いのだけど)互いによりよい関係性でつながることができる学生たちが集まっていたクラスだったのだと改めて思う。
考えれてみれば,今年2月,1学年の1年が終わるということで,クラスで集まって食事会(かな)をしていたようで,微笑ましかった。
このような主体性を発揮できるような環境が整っていることが,本学の強みなのだと思います。
学生たちは,存分に,教師としての資質を磨いていってほしいなと思います。
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