昨日(2024年10月18日),本領域の学校実習(学校支援フィールドワーク)の折り返し(中間発表)とも言える「第2回全体リフレクション」がありました。
今年度は,阿部ゼミは4チーム構成しています。リフレクション,それぞれにがんばっていました。
ここでは,リフレクションと言うよりも,今年度のここまでの学校支援フィールドワークについて自分の覚書の意味も含めて書き残しておきます。
ここまでよくしてもらえている連携協力校の先生たちに感謝
今年度は,今までのところ,例年になく落ち着いて「学校支援フィールドワーク」を見守ることができています。
要因はいくつか考えられます。
お世話になっている協力校の先生たちが,とてもとても協力的に,対話的に学生たちに接してくれている。
学生も自分なりに,努力して協力校に入り込んでいる。
ですかね。
研究も,実践も,何よりも,まずは,関わり合う方々との関係性が良好でないと,落ち着いて始まりません。そのために,協力校の先生たちが4校が4校とも,みな素敵な方々ばかりで,どの学校にお世話になっている学生たちからも,「とてもよくしてもらっている」という連絡を受けます。
もちろん,先生たちが「よくしてあげよう」と思うためには,学生たち自身の真摯な姿勢が必要なわけで,この相互関係がうまくできているということなのでしょう。
(ちなみに,「今のところは」という但し書きをつけておきます。まだ中間地点なので,今後,進める中でいろいろと生じる可能性がありますからね)
4者4様のチーム実践
私から見て,今年度,院生たちががんばっているなぁ〜と思うのは,
「チーム」としてしっかり取り組めていること
それぞれが「自分たちのやりたいことややれること」と「連携協力校の実状や事情」とを重ね合わせて折り合いをつけた教育実践や研究に取り組もうとしていることです。
ちゃんと「対話」ができる学生たちがそろったか,もしくは,ゼミや大学院の学びを通して「対話」ができるようになっているということなのでしょう。とてもうれしいことですし,コミュニケーションの根本でもあるので,この力を上手に利用して,社会の荒波を乗り越えられるのではないかと期待します。
私たちのチームは,「柔軟」なので,各チーム,全く異なる取り組みをしています。4チームは,以下のような感じです。
PBSを実践の中心に取り入れて子どもたちの前向きな姿を伸ばす学級づくりへの支援を行う
SST(ソーシャルスキルトレーニング)を中心に,共生的で自治的な学級集団づくりへの支援を行う
イエナプランの取り組みの最初の一歩として,目標と学習と評価の一体化した『学び合い』の提案や,すでに自由進度学習に取り組んでいる学級へさらなるステップアップを意図した支援を行う
イエナプランの自校化を目指す学校にて,進めようとする学習プランの意図を汲み取り,その効果測定を行う
これらは,「自分たちが行いたいから行っている」というよりも,先にも書いていますが,連携する学校の先生たちと「対話」を重ねて,ビジョンや目的を一致させて,そこに向かうのであれば,このような取り組みはいかがでしょうか,と寄り添っている感じです。
さらに,例年と異なるのは,今まで「学校支援フィールドワーク」にて新しい取り組みや提案をすると,その多くは,提案した学生たちが行うという感じになっていました。しかし,今年はどの学校も多くは,計画等々は院生が立てて持ち込み,それを関係する先生ともみ合い,再度,新たに提案しを繰り返し,実際に実践するのはその学級担任だったりその学級に関わる協力校の先生ということが多いです。
一部,SSTなどは学生が前に出て進めているようですが,その後の般化や教室内に広げていく活動に関しては学級担任がしてくださっています。ここの連携をとても嬉しく思っている私です。
また,これらの実践は,実践で終わるのではなく,研究にしていこうという動きもあって,もととなる実践から自分たちの「新規性」を打ち出して,その効果や,実践をしていく中で先行研究では見ていなかった視点で見ていくことで新たな仮説を見つけていく作業などをしています。
これは,どのような結果になるのかわかりませんが,学生たちにいい感じで返っていくといいなぁと思っています。
ぜひとも,今の調子で進めてください。
私はあなたたちの活動を応援しています。
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