top of page

光雲閣(福島県二本松市岳温泉)で父を偲び(七回忌),還暦を祝ってもらい,今までとこれからを考える

2025年6月21日(土)から22日(日)にかけて、福島県の岳温泉「光雲閣」へ一泊してきました。今回の滞在は、父の七回忌の法要を兼ねたもので、この数行の中に、私の心の中にごちゃごちゃと詰まったたくさんの思いがあります。父が亡くなって7年という時間の流れ、そして私自身も60歳を迎え(ほぼ)、時の流れを感じずにはいられません。



家族との関係の再確認と感謝の時間

3月に大怪我をした母が無事に参加できたことは、本当に喜ばしいことでした。一時は参加も危ぶまれたのですが、母の持ち前のガッツで退院し、この日を迎えられたことに心から感謝しています。

しかし、息子や娘、妹夫婦の子供たちは遠方に住んでおり、今回の集まりは母、私達夫婦、妹夫婦だけの参加となりました。皆50代半ばを過ぎての集まりで、母の80代を筆頭に、人生の年輪を重ねたメンバーが揃いました。自宅近くの旅館ではありますが、ここに泊まるのは東日本大震災よりずっと前、私が小学校教員だった時の職場忘年会以来のこと。長い年月の経過を感じます。

お風呂に入ったり、サウナで汗を流したり、早朝に足湯コーナーで一人ぼんやりと浸かったりしながら、様々なことを考え、思い出していました。


父への思いと自身のキャリア

父の法要という節目に、父が亡くなってからの時間の経過が、その後の私自身の生活と重なり、改めて自分の老いやキャリアの終末について深く考えるきっかけとなりました。父の思い出は、時折ふと心に浮かびます。あの時、父は何を考えていたのだろうかと。そして、父が亡くなった後、私が実家を支える立場になった時、周囲から無責任だと思われていた父の振る舞いや態度を、改めて見つめ直す自分がいることに気づきました。


母の存在と高齢化社会

母の姿を見ていると、年齢を重ねること、体が衰えていくことを痛感させられます。そして、旅館で私と同年代かそれ以上の宿泊客の方々が、ゆっくりと、時に疲れた様子でお風呂に入っていく姿を見ると、日本全体の高齢化、そして私自身の身の回りも確実に年を重ねた世の中なのだと実感しました。


楽しい語らいとカードゲーム

それでも、家族との時間はとても貴重で、私の還暦祝いをしてもらいながら、皆で談笑し、お酒を酌み交わしました。着実に年を重ね、今も元気に顔を合わせられることに感謝し、大笑いしたり、時には昔話に花を咲かせたりと、本当に楽しい時間を過ごすことができました。

特に印象的だったのは、夜の時間に妹が提案してくれたカードゲームです。いくつか持っていった中で、「犯人は踊る」というカードゲームを、80代の母や妹夫婦と一緒に、あーだこーだと盛り上がりながら楽しめたのは大きな喜びでした。きっと数ヶ月後、数年後には「あんなこともあったね」と笑い合える、大切な思い出になることでしょう。


岳温泉「光雲閣」の魅力

今回お世話になった「光雲閣」は、私の家から車で15分ほどの岳温泉にあります。岳温泉にはいくつかの特徴的な温泉がありますが、ここは安達太良スキー場へ向かう途中にある宿で、他の岳温泉よりも眺めが良いのが魅力だと思います。震災を経て改修されたこともあり、より良い雰囲気のファミリー向け温泉宿になっていました。大浴場だけでなく、みんなでくつろげる足湯コーナーがあるのも嬉しいポイントです。また、宿の中にクラブや居酒屋といった施設がそのまま残っているのは、今の岳温泉では珍しく、昔ながらの良い雰囲気を保持しているなと感じました。


Comments


  • Facebook
  • Twitter
  • YouTube

© 2022 by Takayuki Abe

bottom of page