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何度か繰り返し経験することで「リフレクションカードKids」のファシリテーションのコツが見えてきた



気づきと学びのリフレクション

昨年,「リフレクションカード」なる商品の存在を知り,セット購入し,「この場面で使えるかも」「この場面で使いたい」というときに,ちょろちょろと使ってきた。

最近著「学級経営がうまくいくファシリテーション」の中で,わたしは「ジョハリの窓」を用いて「気づき・学び」は「自己開示+フィードバック」を編み合わせていくことで生じる可能性があると説明している石川(2015)の考えを紹介している。

* 石川一喜,小貫仁編「教育ファシリテーターになろう!−グローバルな学びをめざす参加型授業」(弘文堂,2015,p20)

この「リフレクションカード」は,参加者の自己開示とフィードバックを行うことで,結果的に「気づき・学び」へと促すような仕組みになっている。

ほんと,すごいのだ。



ならうよりなれろ

昨年度末,購入してすぐに「ゼミ学生との間で使用」「2023年2月23日,仙台で行った学級経営DXでのリフレクション」「2023年7月26日,大学院共通科目での最後の授業」そして,本日(2023年7月27日),「協同的な学習実践論」の最後の授業で利用した。


随分昔,自動車学校の先生(だったと思う)に次のように言われた記憶がある。

自動車免許を取り,何年も運転していると,運転が上手になったと錯覚することがあるんだよね。でも,そのたいがいは,「上手になった」のではなくて「慣れただけ」なんだ。運転免許更新講習は,基本,知識のアップデートだけで終わるでしょ。技術のアップデートや上手になったかどうかの確認はしないよね。だから,自分自身で意識するしかない。

なぜだか,わからないけど,時々で思い出す言葉だ。

といいながらも,「慣れる」ことはとても大事。

「慣れる」ということは,「経験を重ねる」ということ。

「経験を重ねる」ということは,自然に以前に経験した同じような場面に遭遇して,感覚的に「次はこうなるかもしれないな」「次はこうしたほうがいいな」と思っていくことになる。「慣れるだけ」の場合はここで行き止まってしまい,惰性で続ける形になるのだろうが,この「慣れるまでの間」,つまり,「自動化」というか(あまり)考えずに行動できるようになるまでの間は,多くの人が確実に「学習」(新たな学び)をしているに違いない。


要はそこから,「学び続けるか」どうか。そこに,経験学習サイクルだったり,ALACTモデルだったりが適用されるのかなと思う。


さて,いつものように道を外しすぎた(……こればっかりね。ごめんなさい)。

つまり,何を言いたかったかというと,何度かリフレクションカードを用いたファシリテーションを経験して,リフレクションカードを用いてファシリテーションを行うことに見通しが持ててきた,自信を抱きつつあるということ。

(前文につながっているだろうか……汗)

あとは,少しずつバリエーションも増やしてきたいとも思う。



試した道のりと感覚

で,リフレクションカード。

「商品」なので,使い方はもちろん示してある。

で,(わたしだからなのかなぁ……)自分の環境,目的に合わせて,オリジナルの進め方を若干変更する。

それで,試してみる。


「ゼミ学生との間で使用」

初めての利用。買ってみたのはいいけれども,本当に「リフレクション」として使えるのかなぁ……。半信半疑だった。でも,やってみなくちゃわからない。

卒業式,修了式を待つだけの年度末,来年度も大学に残るゼミ生たちは少し心に余裕があるようだったので集まってもらって来年のゼミ計画を考えると同時に,残りの時間でこのカードを試してみた。

「リフレクションカード」を使うことが目的化しての時間だったので,微妙だったけど,まぁ,なんとなく心が温かく感じがした。もうちょっといろんなところで試してみようと思った。


「2023年2月23日,仙台で行った学級経営DXでのリフレクション」

2回目の利用はここ。

いきなり,初めてお目にかかる方々ばかりの中,信頼関係も構築できているのかどうかわからない関係性の中で,このリフレクションカードを放り投げてみる。

わたしに与えられた時間は,長くても40分(本当は30分であった)だったので,大雑把なインストラクションを行い,参加者に投げてしまったので(これがいつものわたし。ここがまぁ,よいところでもあるし反省しなければならないところでもあると思っている)みなさんがどう考えたのか,今ひとつわからないまま過ぎた。

外から観察するに,大勢の方の笑顔と笑い声,盛り上がりがあったので,まぁまぁによろしく進んだのだろうと解釈する。

終わった後,ちょっとだけ,SNS(Facebook)に「このカードの使用心地を書いてもらえる方お願いします」と書いたところ,それなりに良好な反応であった(良好な感覚の方だからこそ反応してくださったという受け取り方もしなくちゃなとは思う)。


「2023年7月26日,大学院共通科目での最後の授業」

複数の教員で進めている科目。最後のリフレクションは,各教員の判断で進めて良いことになった。わたしは,どうしようかと考えた末,「あっ,リフレクションカードを使ったらいいんじゃないかな」と思い出して,ちょっと即興的にこのカードの利用をしてみた。

結果,多くの学生達は,この科目,15時間の包括的な振り返りをすると同時に,他者から勇気づけ,励まし,肯定的な言葉かけをもらっていて,次へ向かう姿がいい感じであった。

具体的に,

「先生,このカードを使ったお陰で,自己肯定感,爆上がりです。」

「このカード,もらえませんか」

と声をかけてきた学生がいる。


本日(2023年7月27日),「協同的な学習実践論」

前日に別の学生たちに向けて行っているので,記憶が新たなうちに本日,再挑戦,再確認できることが大きい。

昨日よりも,少しはインストラクションが上手にできたかな。

ただ,自分が丁寧に説明したつもりが,逆に分かりにくくさせてしまったところも数か所あるようで,そこはチェックして次に修正したい。

今回は,各班が終わった時に,カードを回収する際に

「このカード,みなさんのリフレクションに役立ちましたか?」

と問うてみた。

どこの班も,

「はい。いい感じでできました。」

「はい。うまくできてるなぁと思いました。」

「はい。これのおかげで,スムーズにできました」

などの答えが返ってきた。

前日のような,興奮した声の学生はいなかったが(笑),それでも

「これ,Amazonで買えるんですか?」

とか

「このカードの正式名称を(検索するので)教えてください」

という声があった。


数回使ってみてわかったこと

「丁寧なリフレクション」は時間がかかる。

しかし,わたしたちは日常生活で長い時間を確保することは往々にして難しい。

(この2つの関係,ある意味,トレードオフの関係と言ってもいいのかもしれない。まぁ,長い時間かけてリフレクションしたからといってよりよいリフレクションができたかというとそうじゃない場合があるだろうが,それでも,一定の時間は必要になるだろう。)

だから,わたしが「リフレクションカード」を用いる多くの場合は,4,5人のグループを作って,その全員に自分が中心になるときと他者が中心になるときを経験してもらうように進めることを今のところの基本形にしている。

そうなると,だいたい,4人1組のグループを構成して進めることとし,平均40分必要になる。説明を入れると,45〜50分になるかな。

だから,このくらいの時間以上の確保ができそうな時に,このカードを使おうという気持ちになるかな。


もちろん,メンバーがリフレクションカードの使い方等,わかっていれば,わたしのファシリテーション等は必要なく,自分たちで進められると思うけどね。

こうなったら,また別なフェーズになる。このリフレクションカードを日常的に使うことでどのような姿が見られるかということになりそう。これはこれで,今後考えてみたい。




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