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執筆者の写真あべたか

令和4年度卒業研究発表会無事終了。みんな,やりきった素敵な笑顔


2023年2月8日(水)。

令和4年度の卒業研究発表会終了。

みんなやりきった笑顔。

今年度は5人と一緒に進めたわけだけど,5人が5人とも様々な学校現場に興味を持ち,課題を設定し,課題解決のために自らフィールドを見つけ,交渉し,飛び込んでいったこと,とても素敵でした。


もちろん,課題はあります。

論理と論理のつながりの間に不透明さやジャンプしすぎる部分とかあるのはあります。

でも,それって,学生というよりも,わたしの問題が大きいかな,たぶん。

もう少し,厳密で厳正な研究の手続きをわたしのほうがしっかりカバーしておかないといけないのだろうな。自己精進します。


5つの卒業研究題目はこんな感じ。

  1. 小学校における外国語教育の指導体制に関する一考察〜ふくしま小学校外国語教育推進リーダーの実態を通して〜

  2. 妊娠中の小学校教員のマイナートラブルに関する研究

  3. 係活動と当番活動に対する意識の違いを中心とした学級経営観に関する研究

  4. 協働的な授業における教師の介入と子どもの反応と変化の事例的研究〜レクリエーションにおけるファシリテーションの視点から〜

  5. 富山県堀川小学校で行われている「くらしの時間」が学校生活に与える影響について


「1」はある「ふくしま小学校外国語教育推進リーダー」に張り付かせてもらっての調査,「5」は発表学生の母校である「富山県堀川小学校」に実際入らせてもらっての調査ととてもダイナミックな調査を行いました。一人で交渉し,一人で現地に向かい,一人でデータを集める……。すばらしいことです。卒業論文をまとめる,発表する,以上の学びがありましたね。


「4」は日常的にリクリエーション活動を展開している先生のところに調査に入り,3回のレクリエーション活動時の教師の全介入の全会話を起こして,分類整理していきました。阿部研に入ってきたのも,ファシリテーション,ワークショップ,活動的な授業ということを事前に調べて入ってきた数少ない学生です(感涙)。この学生は,自身から山口県へプロジェクトアドベンチャーのハイエレメントを体験しにいくくらい興味関心意欲が高いです。なんだか,卒業研究発表を終えてから再度,体験しに行くとか。自ら動く。教員としての資質能力が高いですね。


「2」は,「自分の興味関心が分散してしまって研究が一つに絞れない……どうしよう……」というところから始まりました。「じゃあ,自分自身の好き,強み,こだわり」を確かめてみよう。(わたしの)得意な「質問の技」を使った対話を試みました。すると,暇な時間があるとYouTubeで妊婦さんの動画をつい見てしまう……というところから始まり……,この卒業研究にたどり着きました。とてもシャープな視点だと思いませんか?「働き方改革!!!」と大上段に構えるつもりはありません。しかし,これらも含めて,気づいたら現場からどんどん変えていく……ということをしてほしいし,きっかけになる研究だなぁと思いました。今後,(私自身)ウェルビーイングにより意識を向けた実践研究をしていきたいと考えています。その一つとしても彼女とともに学ばせてもらいました。


「3」は日常の学級経営の視点として,特別活動の一つとして,学生らしい視点でおもしろいなぁと思っています。「係活動」と「当番活動」ってあるけど,その違いってなんだろう,現場の先生たちはこれをちゃんと意識して進めているのだろうか。そもそも,「係活動」と「当番活動」ってどこの教室にもあるものなの?それともない教室ってある?どっちか一方しかない教室ってある?もしかしたら,このあたりの考え方って,学級経営観(教師のリーダーシップ)と何らかの関係があるかもしれない……。これらをつきつめたいと思っての研究です。めちゃくちゃ,学級の日常であり,学級のリアルですよね。当たり前にありすぎて考えたこともない先生もいるかもしれないし,何も考えていないからあまりふれてほしくないという先生もいるかもしれません。なかなかにおもしろい視点だなぁ,そして,こういう視点もいいなぁと思って学生と話を進めていきました。


何よりも,五者五様で,個々人が自主自立でどんどん研究を進めていったこと,すばらしいなぁと思います。

今後,わたしはもう少し,彼らに推進力や浮力の助けになるような動きができるようになりたいです。


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