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執筆者の写真あべたか

今日も学生のチャレンジを見せてもらいました〜「クラス会議」に「異学年自由進度学習(ブロックアワー)」


クラス会議ですぅ!

本日(2024年11月22日)も,午前中は学生が関わっている2つの小学校へ顔を出しました。

1つの学校には,学校の課題の解消改善のためには,SST(ソーシャルスキルトレーニング)がよいのではないかと想定し,朝の時間を用いて日常的にスキル獲得の援助をしていたのですが,もっと目に見えるような向上のためには,クラス会議がよいのではないかと考えた学生が,1年生に対してクラス会議を重ねてきました。


阿部ゼミでクラス会議です(笑)。

上越教育大学にある本家で行えば〜っていう感じですけど(笑),私の研究室は「子ども主体の学び」という範疇であれば,何でもアリなので,目的に向かい,効果的な考え方や方法,手段であるとなれば,どれを取り入れるもOKです。


今回は,研究的というよりはこの学生の実践的な色合いが強い部分もありますが,実際,1年生にクラス会議を進めるにあたって,当該学生が真摯に準備をして,そこに関わる学生たちが応援をして実践し続けられていること,とても素晴らしいことと思います。


私も,小学校教員時代は,クラス会議を取り入れていましたから,その時の比較などもできて,学生だから(現場未経験だから)起きてしまう現象や,そうではなく,クラス会議という仕組みだからこその「あるある」を見たり,感じたりすることができて,そのあたりのリフレクションがおもしろいものでした。


ちなみに,この「クラス会議あるある」というのは,マニュアルどおりに行った時に生じる「あるある」で,これは,力ある先生たちはすんなりと「自分なりの進め方」に修正変更して上手に進めているものかもしれません。このあたり,日常的にクラス会議を展開している学級の様子を参観したり,研究したりしたことがないので,なんとも言えないところです。今後,うちのゼミ生の取り組み具合によっては,客観的にクラス会議の情報等を集める必要があるかもしれません。



ブロックアワーですぅ!

次に,急いで次の学校へ。

今度は,3,4学年で合同の自由進度学習,つまり,イエナプラン教育でいうブロックアワーと言われる取り組みの参観です。


ここに関わっている学生たちが,チームで計画し,ここの3,4年の担任の先生とやりとりしながら,本日,実現させました。

  • 時間を合わせること

  • 3,4年の先生と学生との考え方を共有すること

  • 学びの場の環境設定をすること

    • グループ学習がしやすい机並び,サークル状の椅子,個人で学びやすい机並び等の場作り

    • 本日の目標や今どこを取り組めばよいのか確認できるような大きな掲示物

    • 個人の目標や取組の様子,ふり返りが記入したり,確認したりできるような個人の学習シート

  • 授業の流れの確認


などなど,初めて取り組む先生たちが取り組みやすいようにするために,たっくさんの準備や計画をしてきたようです。


学生たちの真剣さがもととなって(かどうかわかりませんが),ここの学校の先生たちも時間をずらしてほぼ全員が見学に来てくれていました。また,自治体の指導主事までも来てくださって取り組みを見てくださいました。


子どもたちは,初めての経験で戸惑いや居心地の悪さなどもあった子もいたようですが,開放された学びの場によって,いつも以上に真剣に学習に向き合っていた子が多かったのではないかと思います。

このように,自由に協働的な学びの場を設定した時に,私が最初に気にする「子どもたちの学びの声」ですが,妙に意識してはしゃいだり,突拍子もない声を出す子もおらず,緊張している様子もなく,穏やかに普段通りの学びの姿でありながらもより集中して取り組む様子が見られたかなと感じます。


どれも「感じます」ばかりですが,こちらは学生たちが学びの様子のデータを取得しているので,どんな感じだったのか,後で実際のデータから学びの様子を語れるのではないかと思っています。明らかになるのが楽しみです。


それもこれも,現場の先生たちの協力とやる気のおかげ

これら,学生が提案するものは,どれもこれも,現場の先生たちにとって実験的だったり,先進的だったりするものです。

ですから,実践できるかどうかは,学生と関わる先生や学校の受け取り方にかかってきます。

これらの学校や先生たちは,学生たちと一緒に新たなものに取り組んでいこう,生み出そう,という考えのもと進めてくださっていて,本当にありがたくおもいます。


学生がチャレンジできてよかった,だけでなく,学校や関わった先生,それはすなわち子どもたちに直結するものですけど,そこにしっかりと還元できるものだとよいのですが。

そうなっていることを願います。

本当にありがとうございます。





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