本日(2022/08/24)は,今年度の学校支援プロジェクトでお世話になる連協力校での校内研修。
与えられたお題は「アクティブ・ラーニングデザインシート演習」である。
わたしの研究室は,というより,わたしは,(水落芳明先生と共に)「目標と学習と評価の一体化」を自分の研究の柱の一つにしているので,こうして名指しで,しかも,全国的にマイナーな「アクティブ・ラーニングデザインシート(以下,ALデザインシート)」の考え方,作成の仕方の演習をしてほしいという注文があるのはとてもうれしい。
ここは,昨年度,初めて関わらせていただき,そのときに「ALデザインシート作成演習」を行っていた。それを踏まえての依頼である。
つまり,この学校では学校全体で「ALデザインシート」を日常使いしようとしてくださっているという現れであり,重ねてうれしい。
「ALデザインシート」作成をマニュアルのように順番に説明していくことはできるといえばできる。しかし,「ALデザインシート」の前提となっている「目標と学習と評価の一体化」の意味,意義,価値,必要感を知って納得してもらえなければ,みなさんが積極的に使ってくれると思わないし,使わないだろう。
昨年度もそう思って,まず「ALデザインシート作成演習」そのものの前に「目標と学習と評価の一体化」の話を展開したのだが,自分なりに工夫したつもりがとても長い説明になってしまい,実際にALデザインシートを作成してみるという時間が短くなってしまった反省があった。
今回は,ここをなんとかしようと,つまり,必要最小限の「目標と学習と評価の一体化」の意味,意義,価値,必要感を伝えて「ALデザインシート演習」の時間を多めに取ろうと考えた……つもりであった。
でもでも……またまた,長引いてしまったか……。反省である。
しかし,今回の「目標と学習と評価の一体化」並びに「ALデザインシート作成演習」のプレゼンテーションを考えていく中で,この令和4年度に合わせた「目標と学習と評価の一体化」としての「リニューアル」というか「バージョンアップ」が,少しはできたのではないかと考えている。
作成している中で,なるほど「個別最適な学び」や「協働的な学び」がこのようにして「目標と学習と評価の一体化」につながるのか……と自分自身で発見があった。
何度かわたしの話を聞いている学生たちがどのように感じたか,受け取ったか,後で聞いてみたいな。
ちなみに,「目標と学習と評価の一体化」について詳しく知りたければ以下の2冊の本をご参照ください。
わたしの講座を終えた後は,学生からのプレゼンテーション。
今年度,どのように学校支援プロジェクトを進めていこうと考えているか一生懸命に自分の言葉で伝えていた。
まだまだ,自分の頭の中で整理しきっていないだろうし,実際始まったら,「ちがう,そうじゃない」と思うだろうけど,その都度都度で考えをまとめておくことは大切だ。
そして,恥ずかしいし,面倒だし,かっこ悪いかもしれないけれど,人前で表現しておくこと(宣言しておくことかな)も,自分自身で自分自身を「やらねばならない」とするためにも大切だ。
学生のこの姿も,いわば阿部ゼミの中で「目標と学習と評価の一体化」につながっていく。
「ALデザインシート」に興味を持った方。
小学校分野だけですけど,各種教科編が出ております。
自分が興味ある教科だけでもいいので手にとって,実際を見てみてくださいませ。
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